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俳句のことを語る

月少し太りて暮るる卯月かな

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外つ国の文の香りや卯波立つ

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形見また捨てて今年の更衣

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薔薇の家今は三代目が住まふ

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サンドレス肋骨の浮く胸赤く

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憎きものサマードレスの畳みじわ

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夏草や戀ならどこででもできて

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青芝やピッチャーは今ライトへと

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夏芝や小さきサンダル浮かべをり

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短夜やオーナーシェフの声低く

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朝靄に声潤して春の鳥

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亡き人のささめき拾ふ夜半の春

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春鳥の春に命を落としけり

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江ノ電の線路まっすぐ南風

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青芝や志賀島へと斜面駆け

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ギターリフ散る夜の町五月鯉

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薔薇一つ足して誕生日の供花

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金魚より朱きものなき朔の夜

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青嵐波涛の如く山洗ふ

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歓声消ゆシロツメクサの野球場