・新米の黒人刑事が同僚と組んで KKK に潜入捜査をするのだけど、この二人が KKK をなめているというか、まさか彼らが政治的に力を持つようなことなんてないでしょうと発言して白人の上司から「甘いぞ! 目を覚ませ!」と怒鳴られるシーンがあって、そこをきっかけに目を覚ます〜というわけでもないのですが、そんなこんなをずっと主人公たちが考えているのがよかったです。
・主人公たちはポップカルチャーが好きで、映画やスポーツの話ですぐに盛り上がってしまうのですが、そうしたことから得たものが、根っこのところでの人間や言葉に対する信頼あるいはあきらめの悪さ…[全文を見る]
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映画/三行コメント/ブラック・クランズマンのことを語る
映画/三行コメント/男はつらいよ お帰り 寅さんのことを語る
・諏訪満男を真ん中に置いて、言葉遣いの自然さに階梯のある、不思議な言語空間。
・満男の両親達や柴又の人びとのごくごく自然に見える(が、きちっとコントロールされた演劇的表現ではある)言葉と、泉や満男の娘、担当編集者たちが口にする、いかにも書き言葉然とした不思議な言葉遣いのちがいがおもしろかった。
・満男の娘や担当編集者が彼に対してとても献身的なのですが、満男が彼女たちの労働を透明なものとして受け取っているわけではなく、彼もまた彼女たちに対してとても献身的にふるまっているのが、興味深かったです。泉やその母に対しても彼はそうだし、「世話をする」とか「世話がやける」といった言葉は出てこないので、よく似ているようでいて、その言葉から連想されることとはちょっと違う関係性をこの映画は考えているのかもしれません。
映画/三行コメント/サウンド・オブ・ミュージックのことを語る
「サウンド・オブ・ミュージック」
・VHS(字幕)もVHS(吹替)もDVDもサントラCDもサントラカセットも脚本対訳本も持ってるし、前にデジタルリマスター版出たときか何かに劇場でも見てるんだけど、チャンスがあるなら逃せないと思って見に行ってきました。いやー画面が大きいっていいね。なんだか音楽にも集中できて、ここでこの曲だったかーみたいな気付きがけっこうあった。Something Goodの前にそれまでの曲のフレーズが走馬灯のように流れたのが素敵でした。
・フォン トラップ大佐は私の初恋のひとりです。マリアみたいな女性になりたかったけど無理だった。エルサが…[全文を見る]
映画/三行コメント/2人のローマ教皇のことを語る
・選択肢がひとつ、またひとつと消えて、道がひとつとわかる瞬間、人によってはそれを「神の声」と感じるのかなと思いました。それなら私も聞いたことがあるような気がしました。私の場合は神ではなくて言葉なのですが。
・始終言葉が行きかっているのに、とても静かだと思いました。それは、「言外の言葉」を忖度し合うような不潔な世界ではなく、口にした言葉、文字にした言葉が神聖で、発した以上は次に進まなければいけない、そのようにドラマが推移していくからだと思いました。
・サッカー好きの人にもおすすめです。
映画/三行コメント/マリッジ・ストーリーのことを語る
・チャーリー(アダム・ドライバー)とニコール(スカーレット・ヨハンソン)が離婚協議に着手するところから始まって、色々決着してそして……というところで終わるのですが、途中でひたすら2人が気の毒で気の毒で「どうにかならないのかーーーー!」とじたばたするくだりがありました。ふ〜。
・ひとんちで泣きながら鼻をかみ、紅茶を「おいしい」といい、「クッキーもおいしい」といい結局泣いているニコール、あれもこれもうまく行かなくて終始半泣き&仏頂面のチャーリー、なのに義母&義理の姉にとんでもなく好かれていてハグ攻撃にあってしまうチャーリー、弁護士の流…[全文を見る]
映画/三行コメント/ホテル・ムンバイのことを語る
・副題を付けるとしたら「アルジュンの長い一日」という所でしょうか。実際にホテルで起きたテロ事件だそうです。テロリストに同情なんてしませんが、少年をテロリストにしてしまった指導者に怒りが沸いてくる感情がありました。神様はそんなこと望んじゃいないよ。少年側の葛藤も描かれていていたたまれなくなったよ(;.;)
・冒頭の料理長のアルジュンへのプロフェッショナルな言葉にもその後の行動にも拍手をおくりたくなった。
・あんな大事件なのに地元の警察しかいないってどういうこと!?昔だから?そこが一番不思議でした。
映画/三行コメント/毒戦 BELIEVERのことを語る
・終始ドキドキハラハラの展開なのにラストはとても余韻の残る作品でした。あの子達はいつ気づくのだろうか…
・ウォンホ刑事と爆発した麻薬工場の生き残りラクが協力しあうのだけどバディものではなくマトリの捜査員も含め団結してやっていくのが良かったです。
・闇ブローカーのハリムがとんでもなくヤバイ!やばさがすごい魅力的でした。追悼の文字が出ていたので何だろうと思っていたら事故で亡くなっていたんですね…
映画/三行コメント/ドクター・スリープのことを語る
- 死にゆく人たちを優しく描いていて、すてきでした。
- ほんとうのことを言ったら自分は受け容れてもらえないだろうと思いながら生きてきたダニーと、自分をまげずに済む方法を探っているアブラの友情というか、教えたり教えられたり、助けたり助けられたりといったことの周辺にあることがきちきちっとしていつつ穏やかですてきでした。
- 死や霊の周辺にありながら、意外な銃撃戦や肉弾戦などもあり、びっくりすることもありましたが、終盤は穏やかに緊張が解放されていきました。
映画/三行コメント/ゾンビランドダブルタップのことを語る
- 冒頭、ジェシー・アイゼンバーグのうわずった声を聞いて「久しぶり!」と懐かしく、ウディ・ハレルソンの顔を見ただけでおもしろく、そしてエマ・ストーンが何か言う度にその美声に驚くの。
- のんびりしてました。
- コネタの連続に「今私は確実に台詞の意味がわかっていない」ことが多々あったのですが、それでものんびりできたのでよかったです。
映画/三行コメント/ウエスト・サイド物語のことを語る
「ウエスト・サイド物語」
・スクリーンでジョージ・チャキリスとリタ・モレノが見られたので大満足です! ありがとう午前十時の映画祭! 楽しかった!
・せいぜい二十歳くらいの小僧どもがギャングごっこできてるということは、そんなに治安悪くないのかな?なんて考えるような悪い大人に育ってしまった…。マリアがアニタにドレスの胸あと1インチ!っていうところでベクデルテストはパスすると思う。
・スクリーンでジョージ・チャキリスとリタ・モレノが見られたので大満足です(二回目)。ありがとうありがとう。
映画/三行コメント/台湾、街かどの人形劇のことを語る
「台湾、街かどの人形劇」
・台湾の「布袋戲」という人形劇の継承者のドキュメンタリー。伝統芸能だけど、大衆のための芸能で、時の権力者に利用されたりもして、例にもれずここもあっぷあっぷ。外国人が気に入って海外公演したり、政府の補助金をもらうためにあれこれしたり。
・台湾語なんだって。主役である陳錫煌さんはずっと台湾語をしゃべってて、劇の語り(セリフ)も台湾語で、お弟子さんたちはたぶん台湾国語(中国語)で育ってる世代で、発音の練習とかしてた。
・中国語タイトルは「紅盒子(赤い箱)」。神様を祀ってる箱。英語タイトルはFather。理由は本編をご…[全文を見る]
映画/三行コメント/永遠に僕のもののことを語る
・うわああまさに天使!作る表情がうるわしい、彼を綺麗に撮ろうとしている制作陣の強い意志を感じるわぁ。
・で、凶悪…マジで血も涙も無い。でも何故か彼なりにところどころに道徳観があり、それがちょっぴり悲しい。
・邦題は彼の切なさを切り取っているのだろうけど、これ原題の方がしっくりくるわ。El Angel
映画/三行コメント/アナと雪の女王2のことを語る
『アナと雪の女王2』(字幕版)
・代表曲はないけど、全体的に音楽がすごく良かった
・アナ、頑張りました。
・まるで神話のようなハイ・ファンタジーで、今作の方が倍以上好き
映画/三行コメント/シティーハンター(仏版)のことを語る
「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」(吹替)
・これこそ由緒正しい二次創作! 面白かった! よく作ったなあ。香ちゃんの魅力が香ちゃんらしくてよかった。原作への愛しか感じない。あとカラス飛ばしたのがすごい発想。
・神谷さんと伊倉さんは別キャラで出てきて、主役ふたりは山ちゃんとみゆきち。海坊主槙村は玄田さん田中さん。ゲストキャラも土師さん多田野さん浪川さん三上さんくじらさんでメチャ豪華。フランス側も知ってるような人だから喜んだんじゃなかろうか。シティハンター以外のネタはキャプ翼らんまキャッツアイは気付いた。
・単純にアクション映画として楽しい。ただ下ネタの再現率も高いので、それ平気な人ならおすすめ。
映画/三行コメント/ゾンビランドダブルタップのことを語る
・みんな偉くなったので顔見世興行的というか同窓会的というかなアレはあるが、オープニングのアクションだけで泣いた
・前作踏まえたネタ満載で楽しい一方、次は何かなというアレは控えめに感じる
・なるほどビルマーレイそうやって登場するんね
おすすめです
映画/三行コメント/ジョーカーのことを語る
やっとこさ『ジョーカー』を拝見しましたわ。
・階段映画、音楽映画。アーサーが大気のなかに音楽を探そうとするのが切ない。
・不思議と匂いが立たない。悪臭立ちこめるゴッサム・シティ的な台詞はあるんだけど、映画を見ている間中鼻がきかない人みたいになった。
・話はすごく素朴だと思う。雑音になるような台詞や音楽がなくて、結末までまっすぐ進む。こういう映画なのに「あのときああしていれば」と考え込んでしまうポイントがない。銃の経緯だけがちょっと不思議。
映画/三行コメント/ミラージュのことを語る
アマゾンプライムにて。コスチュームはアレだがアクションはすごい市民ヒーローもの。
ハードコアかつファニー。最初は衣装を纏うのが遅い。後半はもう最初から衣装を纏っている。
おすすめです。
映画/三行コメント/ターミネーター:ニューフェイトのことを語る
「ターミネーター:ニュー・フェイト」(字幕)
・サラはシュワ型ターミネーターの個体識別ができる。客もキャラも同窓会。インターネット老人会ならぬターミネーター老人会というワードが思い浮かびました。
・世間では百合だ百合だと騒がれていますが、実際見てみたところ、百合でした。グレースがめちゃイケメンで私の推しの一人に似ててドキドキしました。
・このシリーズの肝は未来そのものではなく「未来への意志」だと思ってて、ちゃんとそれを描いてたと思う。サルベーションやジェニシスは忘れて! アクションもよくて楽しかった! おすすめ!
映画/三行コメント/ジョンウィック3パラべラムのことを語る
・わんこが可愛い上に優秀! チョッキ着てても多少ダメージあったんじゃないかなあ。かわいそうに。そして鮨職人は猫派(ΦωΦ)
・ホテルも劇場もモロッコもすごくきれいで、小道具もきれいで、うっとりしちゃった。あの事務局もサイコー。美術さんよくやった。箱庭としてのNYという意味ではJOKERよりもゴッサム感あった。
・鮨職人はかっこいいだけでなくかわいくてよかったです。日本語がアレだったことを考えると、他の言語も似たり寄ったりだった可能性あるよね?
映画/三行コメント/イエスタデイのことを語る
「イエスタデイ」
普段、感想のネタバレはある程度仕方ないと思ってるが、この手の「ある程度知識を問われる」映画は気にせざるを得ない。ましてや自分よりも上位の人がいてはね。
・俺なら幼なじみよりあのおばちゃんに運命感じると思う。だって(略)。
・序盤の両親に聞かせるシーン、ピアノを開けた瞬間にイントロが流れたよね。それと展開一つ当てたので少しファンとしての面目は保たれた。
・先達作品「僕はビートルズ」と比べ現代な分、成りすましがヒットする説得力が薄いのだが、単なる同工異曲ではなくそれなりには楽しめた。が、結局ね、ビートルズとは音楽ではなく物語なのですよ。その面で物足りないのでは?とも思う。