先週、インド料理店でナンを食べながら、なぜインドには大量の小麦があるのに麺料理が盛んではないんだろうか?という疑問を持った。理由は、雨季と乾季の差が激しく、いつも大量の水があるわけではないからだと考えた。イタリアも、東南アジアも、中国、韓国、日本も雨に恵まれていて、大量の水を使えるから、麺を主食にできるのだった。だから中東やアフリカの砂漠地帯では、ナンっぽいものが主食になるのだった(麺料理はわりと雑に水を使うので)。じゃあ、ヨーロッパはどうなんだというと、一部を除いて、土地が肥沃でなく小麦の生産性が少なかったので、農業とともに放牧や酪農を行って穀物と肉と乳製品を主食としたのだった。結論として、麺料理がある(中国の水餃子っぽいのも含む)ということは、その土地がいかに水に恵まれていることの証拠なのであると言えないか?と何となく思うのだった。
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妹から甥っ子が5教科で信じられないようなテストの点数を取ってきて、勉強って何だろうなと考えた。ぼくも子供の頃、「なぜ勉強するのか?」とよく悩んでいたけど、誰もマトモに答えてくれなかった。たとえば、三角関数のsin、cos、tanとはもともとは水を蒸気に変える機関を製造するために必要で、蒸気の通る筒や動力を伝達する歯車の大きさや角度計算に欠かせないものだったのだ、と今なら分かる。また、そこから生まれた力で糸を作ったり、糸を織り、生地をつくる機械にも三角関数が必要だったのだ。そして、蒸気機関を活用した製糸や紡績が近代工業の始まりで、日本は徐…[全文を見る]
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YouTubeの「イキテルTV」の「日本人が韓国へ行く」篇を見て感動。生まれて初めて韓国に行きたくなった。というのは、この一年半、ずっと日本に来た韓国人が「日本は配慮と秩序の国」と言っているのを見続けていて、その反対の「アジア的な活気と細かいことを気にしない」国の雰囲気に興味を持ったからだ。
あと料理についても、ぼくはガチ韓国料理屋でサムギョプサルと参鶏湯はあまり美味しくないと感じていたんだけれど(ガチなのは甘かった)、スンドゥブとイシモチ(中国ではよく丸揚げにして甘酢がけで食べる)の干し物であるチョギは間違いないと感じた。
あと、ぼくは…[全文を見る]
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とある経営者の方と話していて、売上目標とか、顧客満足とか、地域貢献とかもいいけど、「自分が幸せになれなきゃ、意味ないんじゃないんですか?」と思った。経営の目的は、まず企業を存続させることだけれど、それは必要条件で、自分も従業員もお客さんも世の中も幸せにできないと充分じゃないんじゃないかな、と。そして、「自分が幸せだ」と感じられる人にしか、真の意味で他の人を幸せにできないんじゃないかと思った。色んなひとやものと比べると、幸せは遠ざかってしまうので、ぼくはブレない自分の価値基準を持っていたい。同時に、いっけん不運に思える出来事や出…[全文を見る]
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とある人が「世界で一番野菜を摂ってるのは日本人と韓国人だ」と言っているのを聞いて、「中国ナメんなよ」と思って調べたら、やはり世界ランキングでは中国がダントツに一位だった。ぼくは香港へ行くと、毎食「郊外油菜(アブラ菜科の茎野菜を茹でたのをオイスターソースにつけて食べる料理)」か「蒜蓉炒通菜(空芯菜のニンニク炒め)」を頼むくらい中国の野菜は美味しいと思った。庶民的な食堂の調理場にはこの手の近くで取れた野菜がいつも山のように積んであったし、市場に行くとさらにど迫力な感じな野菜で溢れていたのだ。中国、ギリシア、韓国、スペイン、イタリア…[全文を見る]
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B’zついでに、最近TMNの「Get Wild」のカバーとオリジナルを聴き比べてみたんだけど、原曲のヘンタイっぷりに驚いた。まず、シンセで打ち込んだベースの動きが圧倒的にヤバくて、カッコよかったのだった(この曲の肝はたぶんこのベース音だ)。次に、原曲のアーバンなギターの音色もプレイもめちゃめちゃカッコよかったのだった(誰が弾いたかがハッキリしていないのもいい)。最後に、原曲の宇都宮さんの歌声とコーラスの部分がよかった。そんな感じで、その昔、いいと感じたものには何かしらの理由があるんだよなと感じたのでした。
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散歩しながら「B’zの『TIME』くらいなら、たぶん弾けるよな」と脳内で松本さんのギターメロディを追っていたら、バラードなのに激しめのバッキングギターでグッと来た。
B’zは『LOOSE』までよく聴いていて、ファンの中でこの曲の評価はどうなんだろう?と『B’z ULTRA TREASURE』(2008年実施)のファン投票結果を調べたら、世の中と概ね意見が一致していて、安心した。特に、この「TIME」は中間順位と最終順位の上げ幅が最も大きく、ファンの意思を最も感じる選曲だった(B’zの中から一曲選ぶのは至難の技だ)。
90s初期のB’zはその時点でも圧倒的な技術を持ったロックバンド…[全文を見る]
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構想4ヶ月、制作1ヶ月の大変な仕事が終わったので、即カヌーをしに行った。約1kmの川を下って上ってを3往復、60Lのバックパックなどを背負っての懸垂降下・登攀を2往復したのが、なかなか身体に効いています。でも、小川を走るカヤックは風のように早くて、自由で、人生最良の時間の一つでした。湧き水で湯をつくって、淹れたコーヒーも最高でした。次はベーコンとフランスパンとクラムチャウダーの素を持って、遊びにいきたい。
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すこし前に、「サイゼリアで本格イタリア料理店のフルコースを再現したら、どうなるのか」を検証してみた。以下が、様々なサイトやYouTubeを研究して、ぼくが試した史上最強の超豪遊フルコースメニューである。
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《サイゼリア最強のコースメニュー》※青豆の温サラダは300円ではなく、200円だったので訂正しました。
・アンティパスト(前菜):柔らか青豆の温サラダ200円+タマネギのズッパ300円+粉チーズ100円
・プリモピアット(第一の皿):スープボンゴレスパゲッティ500円
・セコンドピアット(第二の皿):ラム肉と野菜のグリル870円
・ドルチェ(デザート):プリントティ…[全文を見る]
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月明かりの下、近くにある川沿いの道を一周走ってきた。風が吹いていて、波が立っていて、月の光を反射していた。そこには思わず息を飲むほど美しい黒と銀色の風景が待っていた。
そう言えば、今年亡くなったぼくの祖母の名前はこんな景色からつけられた名前だったなと思い出した。妹の話では小さな頃に祖母は母親と一緒に月を見るのが好きで、ぼくにも今日は満月だよとよく話しかけてきたのだった。
100年以上前、ここには今よりも、ずっと長く深い川の流れがあった。明治に生まれた祖母の父と母はぼくが見た以上に、何か途方もなく、美しく愛に満ちた景色をそこで見ていた…[全文を見る]
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メソポタミア文明の中でも、最古かつ謎なシュメール文明が生まれたユーフラテス川とチギリス川の合流地点には「アフワール」という大湿原があるらしい。で、ここは古代から現代まで、戦争に負けた人や政治犯、マイノリティな人々が逃げ込む避難所になっていたらしい。ものすごく高い葦が生い茂り、自然の複雑な水路が張り巡らされたアフワールには歴代の政権も手出しできなかったらしい。地図に記されている川を詳細に見ていると、おそらく戦国時代まで日本の平野と呼ばれる場所にはよく氾濫する蛇行した川と広大な洲のような地域が広がっていたんだろうなと思う。人の語る…[全文を見る]
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ロシアのウクライナ侵攻が始まって2年。ぼくはこの間、どちらにも加担しない立場を取ってきたけど、もしこの戦争について甥っ子に教えるのであれば、次のように語るだろう。
そもそもこの戦争はロシア系住民が多いドネツクやルンガス地方でのウクライナからの独立と分離を主張する過激な人たちとウクライナ政府側の人との衝突が問題だった。詳しくはよく分からないけど、両方ともに数千人の死者が出るくらいの紛争だったんだ。たぶんロシアは独立と分離を望む武装勢力を応援し、ウクライナ政府側は欧米が支援していたんだと思うよ。
で、「この問題は平和的に解決しようね」…[全文を見る]
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祖母が亡くなってから49日経った。自分にできることは祖母の魂が迷わないように他界している祖父や兄弟や両親が迎えにきて、平安でありますようにと祈ることだけだった。ぼくは独立してから生き延びることに精一杯で家族に優しくできなかったことを後悔してて、約1ヶ月半何もできないくらい落ち込んでいた。
人類はどう始まって、どこへ行くのか?この世界とか宇宙って何だ?なぜ人は生きるのか?と普段からそんなことをよく考えているのですが、考えることが職業なので廃人なっていました。ただ今日たまたまMUSEが好きな大学生と話をしていて、鉄拳が描いたMVを一緒に観ていたら、「Let’s start it again」と歌っていて、「宇宙もその一部である生命も無限の繰り返しなのだ」と思うところがあり、生き返りました。ぼくはこれから悔いがないように、一歩ずつ自分を大丈夫なようにしていくのだと思いました。
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(承前)と、こんなことをふと思ったのは、祖母の死と前後して、オフィスで飼っていたエアープランツの2株目が死んだからでした。水も土も必要としないエアープランツは、枯れるというより、死ぬのがよく分かる動物みたいな植物です。ある日まで葉緑体を持った細胞が生きているんですが、死ぬと茶色くなって、何をやっても戻らないことが分かるのです。生命とは何か?と色々考えさせられます。
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解剖学者の養老孟司さんが「死とは、家族と医者と社会の約束事である。だって脳が死んでも臓器や細胞は生きてるわけでしょ」と話していて、なるほどと思った。ただ、体温が下がり瞳孔が開く、心肺が停止して臓器や筋肉等に酸素を供給できなければ、人体を構成する細胞はいずれ死ぬわけで、「脳死=死か?」という問題提起をしてるんだろうなと思った。ちなみに、臓器移植をした患者さんには、提供者の記憶が見えるということがよくあって、意識とか生命ってなんだろうなと思う。
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2日連続の「寝ずの番」とお葬式が終了しました。「寝ずの番」は人生初だったんですが、魂が抜けた体に「魔」が入らないようにするためのものなんだと身をもって体感しました。あと、哲学や応用物理学の延長線上で宇宙の森羅万象について理解しようとしている自分の思う仏教と、アミニズムや天台密教を経て故人が浄土へ行くことを念ずる真言宗は、同じ仏教でも随分と違うなと思いました。とにかく年末から気を張り詰めて、1週間過ごしてきたので、とりあえず寝ます。おやすみなさい。
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今夜は、祖母のそばで寝ることに。朝2時に病院へ向かったので、疲れた。別棟をリノベーションして独立するまでの3年間、ぼくは田舎の広い大広間で寝起きしていたので、久しぶりだ。一緒にいつつ優しくできなかったので、最期の日だけは見守る。
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今朝、祖母が空へと帰っていきました。7年前に何もかもをなくして帰郷した自分と、一度離婚して戻ってきた妹を、「みんなでいたら騒がしくていい」と温かく迎え入れてくれたのが、祖母でした。でも、そうした祖母の優しさに、ぼくはずっと気づくことができないでいました。家族でいる時間は一瞬であると、この数週間のうちに学びました。3ヶ月もの間、入院してたおばあちゃん。必ずつれて帰ってくると約束してたわが家に、やっと戻ってこれたね。帰省していた妹と甥っ子の笑い声が響くぼくらの家に帰ってこられて、よかった。空で迷わないように天にいる祖父や両親に会わせるまでが、残された自分たちの仕事。もうひと頑張りします。
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NHKプラスで見ました!演奏シーン、素晴らしくて繰り返して見てしまいました。目元がランちゃん似なのもオバハン胸熱ポイントでした。
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他人からタバコとアルコールはどちらが身体に悪いのかと訊かれて調べたら、世界人口80億人の3.5%に当たる約2.8億人が日常生活に支障をきたすアルコール依存症で年間300万人が亡くなっているのであった。またタバコは世界人口の22.3 %に当たる17.8億人が喫煙していて毎年700万人が亡くなっているのでした。
一方で、世界で精神疾患を患う人は2018年時点でのWHOの調べで4.33億人(5.4%)と急増しており、アルコールやタバコは精神的な苦痛を和らげるものではないかという疑問が同時に湧いた。いずれにせよ、ぼくはものごとは何かを悪と決めつけて、なくすと別の問題が起こると思う派です。たった数匹のオオカミが森を甦らせたり(鹿を食べるので芽が生える)、雀を全滅させると人が飢える(害虫が大発生する)ということが実際にあったのです。