病院で時間があったので、人生3、4回目の『ペスト』を読みはじめた。ぼくは今まで新潮文庫の宮崎嶺雄訳で読んでて、今回はじめて光文社古典新訳文庫の中条省平訳版を読んだんだけど、文章の簡潔さに驚いた。この視界のクリアさは翻訳の違いか、ぼくの読解力の変化か分からないけれど、最後まで読んでみようと思う。文学作品には色んな作品があるけれど、カミュの『ペスト』はたぶん自分にとって特別な一冊なのだ。
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禁煙の無快感症(何をしても「食べた」「できた」「やった」という感情が一切持てない)がピークでツラい。なので、本病で「やってはいけない」と言われていたことをあえてやってしまったら、劇的に血中成分が悪化して、今日は半日ベッドで寝込んでいた(漫画版のナウシカに出てくる人工管理された人間みたいだなと思う)。色々、生き地獄であるが「風立ちぬ、いざ生きやもめ(風が吹き出した!生きなければならない!)」の精神で、人生全般の不調にじっくりと立ち向かいたいと思ったのだった。
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そう言えば、先月、車検に出してから、車の中ではFMラジオを聴く習慣がついた。この10年ぐらいずっとサブスク音楽しか聴いてこなかったので、ものすごく新鮮で、贅沢で満たされる時間になっている。同時に入院してから、読書の時間も増えていて、とてもいいなと思っている。
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『ラジオ深夜便』で、養老孟司さんのインタビューを聴いていたら、「メメント・モリ(死を想え)」は中世の修道院での挨拶らしく、「カルぺ・ディエム(今日を掴め)」と答えるまでがセットだったという話を知って、なんかいいなと思った。
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細長くて短冊状に切った乾燥したタラのおつまみを「たらまつば」と呼ぶということを、今日はじめて知った。正確に言えば、タラなどを原料にしたカマボコを薄くのばして、乾燥させて切ったものが「たらまつば」なのだ。しかも、こいつは「蒲焼さん太郎」とか「ビッグカツ」といった駄菓子のベースになっている気がしていて、「そのウナギとかカツだと思ってるヤツの正体はカマボコなんだぜ!」と、子供の頃の自分に言ったらすごくショックを受けるだろうなあと思ったのだった。
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病を患っているので、問答無用でタバコをやめざるを得なくなった。もう2週間以上吸っていないけれども、タバコは「喜びを実感するためのクスリ」だったんだなと思う。ご飯を食べた後やひと仕事片づいた時の「喜び」を実感する起爆剤がタバコで、何年も吸っていた自分の脳内ホルモンの分泌回路が上手く機能していないことを実感するのだった。だが、その「普段の喜び」を感じないように仕向けていた犯人もタバコで、ニコチン中毒者はひたすらツラいのだった。「フルーツミックスキャンディー」で頑張って戦ってる自分はえらい。
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自分が倒れる原因は3つだけとタカを括っていたら、知らないところで病気が進行していて、深夜病院に駆け込んだらアレよあれよというまま2週間近く入院となった。何とか退院して、治療を続けることになったけど、「禍転じて福となす」の精神で頑張りたい。
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『VIVANT』の全話を視聴完了。最終前回、最終回が良すぎて涙した。ぼくは『ジャック・ライアン』『リーチャー』などのスパイや特殊部隊物が好きなんだけれども、いかにも多くの日本人が持つ世界観、自然観、哲学に満ちた物語で洋ドラの100倍感動的だった。北野武的な無常なシニシズムに溢れた芸術作品がある一方で、これこそもう一方のよき日本のエンターテイメント作品だなと思ったのだった。第二弾の放送が楽しみである。
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アマプラで毎晩『VIVANT』を一気見しているんだけれども、お赤飯が美味しそうである。赤飯はつい最近食べた気がするんだけど、若竹やわらびなどが入ったおこわは大好き派なので、海外で食べる赤飯の別格さは分かる気がする。もち米はご馳走なんだよなあ!
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NobrockTV発の「DRAWME」のメジャーデビュー決定の動画を見て、モー娘。以来のドキドキを感じた。ぼくにとってはメンバー全員の名前と性格が分かる20数年ぶりのアイドルだ。特にグループの精神的支柱の二瓶さんが苦労人で泣ける。下ネタでバズり、ずっと牛乳を吹いていて、最近トーク力に注目が集まる中、実は超クールな実力派アイドル出身で解散後にコールセンターでバイトしながら「女優」を続けていたことを知って、はじめて「推したい」と思ってしまった。このまま破竹の勢いで「紅白」まで進んでほしいなあと思う!
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GeminiとClaudeに「それぞれの星のハウスごとの特長をしっかり説明してくれる超ベテランの西洋占星術師のプロンプトを書いて」とお願いして、出力されたプロンプトに「生年月日や出生時間、出生地」を入れて分析すると、信じられないくらい自分の本質を突く回答が出てきて感動した。「学習しない」設定で、できれば有料版でやると、いい結果が出ます(無料のChatGPTでも可)。ちなみに、それぞれこんなに考えるかというくらい出力に時間がかかるので、メッチャ難しいタスクなんだろうなという感想です。
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YouTubeとInstagramで活躍している「ばーじぼぶ」という若者二人が面白すぎる。この二人は絶えず用水路の周りで、この用水路をどう渡るか、落ちたボールをどう拾うかなどのどうでもいい話をしているんだけれども、もはや「用水路芸人」の域に達している。人間、大人になるほど、生活が意味があることで埋まっていくんだけれども、人間は意味がないことが大好きなんだよなあと思い知るのだった。Instagramでは今まで観たアカウントの中で一番面白かった。超オススメである。
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ふと90年代初頭の音楽の特長は合成感のあるシンセオーケだよなと思って、冨田ラボ以外に上手く使っているアーティストがいないかと調べてみた。しかしもう36年前の話なので、現代ではシティポップスとして一括りにされて乱暴に享受されているようだった。特に「プラスチック・ラブ」のリズムで解釈された「ラブストーリーは突然に」が配信されていて残念だった。この曲はシンセオーケの典型だけど、佐橋佳幸のカットギターのリズムが肝なのだ。かつ竹内まりやと山下達郎の楽曲も表面だけを模倣されているので「日本にはサンデーソングブックってラジオがあってだな」と説教したくなった。そんなわけで、90年代ポップスもシティポップスも当時としては最先端かつ奇跡の出会いで生まれたものなのだと反省させられたのだった。
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約7日で『真田丸』50話を全部観てしまった。1話40分なので合計2000分(33.3時間)。内容は別に語るとして、人間ってわき目もふらずに1日4〜5時間集中したら、1週間で大河ドラマ1年分を観られることに驚愕した。ここまで極端ではなくとも、1日2、3時間何かに集中すれば、1ヶ月で60〜90時間のことができる。1年続ければ、1000時間のこともできる。ということが分かったことが最大の収穫だった。
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10年ぶりの『真田丸』はすごく面白かった。この大河は①戦国時代、②関ヶ原までの大阪時代、③大阪の陣時代の三つに分けられるんだけど、①が抜群に面白かった。ぼくは小学生の頃から真田幸村が大好きだったんだけど、こんな風なラストだったんだなあ(前は最終回を観ていなかった)と涙が出た。史実に近い描写、完全にフィクションなところ含めて、真田好きにはいいドラマだった。そして、個人的に大阪へ行くたびに、元々の大阪城の大きさや地理を想像していたんだけど、その通りで嬉しかった。大阪市にも上田市にもまた行きたいと思ったのだった。
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個人的に「これやっちゃもう終わりよ」と思っていたAIの回帰的自己改善が始まったらしい(AIがAIを自己改善し、指数関数的にAI性能が高まる。AIが制御不可能になるリスクがあるが、AIの覇権競争で開発が止められないという最悪な状況)。さらに、イランのホルムズ海峡封鎖も、米中によるソフトランディング(中国がイランに開発援助を約束し、一時的な開放をする)、Epic Fury2.0によるハードランディング(26年内は通行不可→世界的なインフレへ)のシナリオも五分五分な印象で暗い。と、こういう明日が分からないご時世でみるPrimeで配信されている『真田丸』がすごく沁みる。希望がなくとも、どうにかなる!と踏ん張りどきだなと思う。
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結構前からビアリストックスというバンドが好きで聴いているんがけれども、新曲の「Everyday」がすごく好きだ。このバンドには「灯台」「頬杖」「Over Now」「ただで太った人生」「光のあと」とか名曲が多い。なんでこんなに好きなのかというと、サウンド面では超洗練されてるんだけれども、歌詞に出てくる言葉が日本昔ばなし風なのだ。ぼくは「ただで太った人生」って曲がすごく好きだ。そこはかとなく大正文学の匂いがして、いい小説を読んでいる気分になるのだ。
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『VOGUE』でチンパンジー研究のパイオニアであるジェーン・グルードの格言が取り上げられていて、とても感心した。ついでにチンパンジーについても興味を持って調べたら、オスの30%が群れの闘争によって死んでいることを知った。このため、出生時にはオスとメスの比率が1:1なのに、生存比率が1:2になるのだ。なるほど、霊長類の研究をすると、人間の人間らしさや求めるべきことが逆説的に分かるのかもしれないと実感したのだった。
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横浜には「牛鍋御三家」なるものがあると聞いて、太田なわのれん、じゃのめや、荒井屋と順に見ていたんだけれども、「太田なわのれん」の牛鍋がいかにも当時の雰囲気で美味しそうだった。すき焼きと牛鍋の大きな違いは、牛鍋では先に味噌などに肉を漬け込んで、臭みをなくす点で、牡丹鍋の延長として「牛肉を食べること」が浸透した様子が伺えた。「牛鍋」の歴史を守り続けているお店は貴重だよなと思った。
アニメのことを語る
今期のアニメ作品は、ぼく的には『日本三国』が群を抜いて面白い。コロナ禍以降、サブスク配信サービスのお金が入って、超ていねいに作られているアニメがいま世界的に最も面白いコンテンツになってるのでは?と思っていたんだけど、調べた範囲ではどうもそうらしい。どうでもいいけれど、『日本三国』は登場人物の心理描写が素晴らしくて、「そうそうこういう人いる」という納得感がすごい。さらに超ドメスティックな話なので、これから盛り上がっていく中で、海外のアニメファンが日本の地方をどう見るのかが楽しみな作品である。
