昔、偶然読んだエッセイに、しいたけが怖いという話が書かれていた。味が嫌いだとか食べたくないとかいうことではなく、しいたけのカサの裏の襞が怖くてたまらない、というような話だったと記憶している。筆者は更に、夕暮れ時が怖い、とも書いていた気がする。夕暮れ時に、どこにも隠れるところのない状態で屋外にいると、怖くて怖くてたまらないため、本屋でも喫茶店でもどこでもいいから、とにかく飛び込むのだという。屋根と壁のあるところにいれば、外が夕暮れでも平気なんだとか。これはもしや前世で、夕暮れ時に何か罪を犯したとか、それとも夕暮れ時に洪水で流されたなんてことでもあったんだろうか、というようなことを書いていた (しいたけ関係なくなった)。
ところで、夕暮れ時が怖いのは筆者本人だったということで間違いないはずだが、しいたけが怖いのは筆者の友人ということだったかもしれない (しいたけの話に戻る) (どうでもいい)。