「自分が弱いと思うから練習する」アントニオ猪木
我々はアントニオ猪木について語るとき、必ずしも「猪木さん」とはいわない。猪木、である。決してぞんざいに扱うわけではなく、「アントニオ猪木」というその名前だけで尊称になるような存在だと理解しているからだ。
かつてストロング小林は、国際プロレスから新日本プロレスに移籍すると、すでに四十がらみの猪木がいつまでも練習をやめないので、自分もおいそれと上がるわけにはいかず、練習のしすぎで体を壊し、引退につながったと語っていた。インタビュー記事でそう読んだ憶えがある。
どんな分野でも基礎となる…[全文を見る]