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Tips:横着して自分に楽な書き方をすると、第三者には「何について」言っているのか分かりにくい文章になるよ。
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今日観た映画(DVD)に3行コメント!のことを語る

《映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐》
・勝ち抜けば願いが叶うデザイアグランプリで闘うのが今作の仮面ライダー。その闘いは簡単に世界を創り記憶を操作できるようになった未来の人間の娯楽。(TV本編ネタバレ済み)
・空虚な欲望をおもちゃにしているように見えたが、未来の人間は既に肉体も地球も失いデータだけの存在。空っぽにならざるを得ないことに少し合点。
・TV本編はライダーを“推す”ことで闘いに介入するオーディエンスを描く。身勝手な消費者の投影に見えますが、映画はライダーを応援する子どもたちをオーディエンスと位置づけているので控えめ。未来人の1人の鈴木福君がヒーローショーのお姉さんの役割。

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《しん次元 クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~》
・宇宙から飛来した光で超能力を得た男としんのすけの闘い。原作は2000年代でリストラされたサラリーマン。映像化したら派遣社員+ドルヲタなのは偏見あり過ぎ。
・しんのすけが理解者になるのは良いけど、改心した男に野原一家が「頑張れ」と連呼するのはツライものがあった。不条理に苦しんだ人を応援するだけなら逆にしんどくなる。
・ある批評家の言葉を借りれば、セカイ系は数あれど問題を解決するシャカイ系のアニメは滅多にない。解決・改善した上でモテる承認欲求は別モノだと説教するぐらいで丁度いい。

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『ソロモンの偽証 前編 -事件-/後編 -裁判-』
・中学校内で亡くなった生徒が自殺なのか殺人なのか? 生徒の裁判で真相を探ってゆく。いじめの加害生徒でも嘘の告発による殺人の冤罪は晴らす。しかし嘘まで付かなければならなかった告発者の怒りも加害生徒にぶつける場面は圧倒される。
・2000頁超の三部作の原作は図書館で借りて先に読みました。映画では弁護士役の男子と検事役の女子二人に絞られたため、弁護士の助手役の男子生徒の存在感が薄い。大人びた前記の二人との対比で、おとなしい子が家族に起こした事件が削られたのは残念。韓国版とWOWOW版もいずれ見よう。
・『傷付いているのに嘘を言う』と友達を拒絶した生徒。『傷付いていても良い思い出があればやっていける』と彼に差し伸べた思いが伝わらなかったのかと感じてました。

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『シン・仮面ライダー』
・アクションはオリジナルへのリスペクトは伝わる。主題歌の『レッツゴー!!ライダーキック』は良いけど庵野演出と菊池俊輔先生のオリジナル音源が合わない。
・爽やかなイケメン青年だけど内面には苦しみが…が藤岡御大の魅力だがコミュ症な本郷猛(1号)だと人間性の幅が狭い。警察や公安との協力もあるが、組織と個人の軋轢も今世紀のライダー作品より弱い。二人で一人のライダーになるのは近年の作品や原作コミックの要素が出ていてあり。
・リメイク作品なら『仮面ライダーブラックサン』が差別を描いて責めまくっただけに、ショッカーのボスが人工知能で目的が人類補完計画の小型版になるのは代わり映えしない。庵野秀明は監督演出に専念して脚本は誰かに委ねるべき。

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『リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ』
・人間に潜む悪魔と契約して闘う仮面ライダーリバイスのスピンオフ。主人公一輝(リバイス)の弟が大二がライブ。大二から生まれた悪魔のカゲロウがエビル。先輩のヒロミがデモンズ。
・兄へのコンプレックスで生まれた悪魔は自分と瓜二つ。自分の中の許せない部分で自分自身の投影。認め合えれば力になり「説明しろ」「察しろ」と言い合える。
・ヒロミにもそっくりの悪魔が現れたと見せかけ、本当は科学の悪用で生まれた存在。本編の巨悪亡き後の危機として良い。
(こちらも書きました)→https://17on.site/RASEN-KAIDAN/899986

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『仮面ライダーギーツ✕リバイス MOVIEバトルロワイヤル』
・例年どおり今年の映画一本目はライダーコラボから。主人公ライダーは夏映画で顔見知り、女性ライダー同士は動画のアカウントで繋がる時代。
・悪のライダーになるのは政治家一家の落ちこぼれた息子。暴行を父の権力で揉み消すリアル志向、相棒ならいいけどライダーだと薄くも見える。
・2002年の作品である仮面ライダー龍騎から3人のライダーが登場。城戸真司から桜井景和へ。戦いを終わらせたかったライダーが20年越しに似た考えを持つ後輩に語るラストは良い。オールライダーにはもう無理があるしテーマの共通する作品のコラボを歓迎。
【1月28日追記】
(こちらも書いてます)→https://17on.site/RASEN-KAIDAN/899751

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『シン・ウルトラマン』
・庵野作品はエヴァみたいに内面を掘り下げまくるものと、ゴジラのように社会を映すものがありますが、当然後者の系譜。
・外星人(宇宙人)のような強大な力に平気で依存したがる日本と世界への警鐘が含まれますが、震災と原発事故を踏まえたゴジラに比べると、ウクライナ危機を考慮しても弱いかも。
・神よりも伴走者を選んだ初代ウルトラマンに比べ、死神でしかないゾフィーが恐ろしい。それでも人類そのものが兵器になる道を開かせてしまった贖罪から地球との関わりを決断した二人を見ると、ウルトラ兄弟の世界観には合っています。佐々木守、金城哲夫、上原正三のような作品が求められたら『シン・ウルトラセブン』が見られるかも。

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『ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021(リトル スターウォーズ)』
・ロシアのウクライナ侵略に重ねられてたので見に行きました。地球に逃げてきた少年大統領パピ、他国の侵略ではなく自国の軍隊の反乱、しかも王制復古を狙った反動クーデター。この辺に藤子・F・不二雄の思想が色濃く出てる。
・軍人すら信用しない独裁者は無人攻撃機を多用。原作は見てないけどドローンが戦場で多用される時代に合う。
・蜂起した市民によって独裁者がムッソリーニになったら?は穿ち過ぎだけど、スネ夫が撮る戦争映画にパピが怒る場面があっても良かったのではと思う。

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『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』
・2010〜11年の作品の続編。3月の限定上映で見ましたが悩ましい結末。ヒーローが帰ってくる必然性としての世界の危機と、本編で失った仲間が戻るための自己犠牲は仕方ないのか。
・火野映司(オーズ)の想いは叶っているようだが、見る側には辛いものがある。これがファイズだったら理解したし、フォーゼのような仮面ライダーをやりきった結末も考えてほしかった。

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『仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏(トリオ)』
・いつもなら主人公は置いて、サブライダーを主役に据えたスピンオフが造られるが、今作は主人公を含むメインのライダー三人に絞った続編。
・本編の戦いに巻き込まれた犠牲者の無念も受け止める剣士たち。流血や重い恋愛も避けずに描く。ライダー(剣士)たちを恨む者たちが、人々の記憶から存在を消そうとする。
・戦いを終えたヒーローが次の役割に出会えるのか。三人の剣士がそれぞれ息子・恋人・父親への思いは届いても、役割を続けられるには遠いのか。

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今日観た映画(DVD)に3行コメント!のことを語る

『新選組!! 土方歳三 最後の一日』
・大河ドラマの続編、放送は2006年で近藤勇(香取慎吾)の死後を描く。山本耕史の顔がキレイやわ。
・死に場所を探して転戦していた土方歳三。榎本武揚の国家構想を聞いて息を吹き返し、生きるために戦おうとする。斥候?情報伝達に向かう十代の池松壮亮に「酒を呑めないのを恥じることはない。頼るのは弱い男」と諭す。それ私に言ってます? 「酒は一人で飲むもの」には共感。
・片岡愛之助の榎本が北海道の石炭や鉄、ワインや乳業を語るのは魅力的だが、蝦夷地を「平定」「開拓」と躊躇いなくナレーションで語らせたら、近代日本の負の部分が学べないぞ三谷幸喜。
【追記】
・「近藤になんと詫びれば」と悔しがる土方に「ごめんなさいでいいじゃないか」と諭す佐藤B作(箱館奉行永井尚志)が素晴らしい。

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『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーション』
・2022年初映画は仮面ライダー50周年記念。現在展開中のリバイスの感想はこちらです。https://17on.site/target?word=%E4%BB%AE%E9%9D%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9
・1971年、2021年、2071年と100年に渡るストーリー。1971年から100年後にタイムスリップした男。父親の役割を果たせなかったこと、研究に魅せられショッカーに手を染めた後悔を抱く。
・罪を悔いて父と子の和解につなげたり、藤岡御大の息子真威人を1971年の仮面ライダー1号:本郷猛に起用するのは良い。しかし本郷猛に改造されたことを感謝していると言わせたラストは駄目だろう。赦されずに罪を背負わなくちゃ意味がない。

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『ゼロワンOthers 仮面ライダーバルカン & バルキリー』
(承前)から続く前後編。兵士のロボットを売り捌くための「必要悪」として開発されたライダー滅亡迅雷。単純な暴走ではなく、開発した企業だけを狙った。自分たちを悪役にして人間とヒューマギアの和解を狙うのか。
・合議システムのAIの命令で動いていた兵士も自分の意志で論争を始め、人間に敵対する者と協力する者に別れる。内容はそうではないが「行き過ぎた正義は悪」と言うのは冷笑系の香りもするから表現気をつけて。
・TVシリーズ以上に人間とAIの共存が困難なことを描く。それでも損得だけでは行動できない人間の感情に揺れるAIを観られるのは良い。TVはお仕事ヒューマギアがテーマだったので、いつかAIがブルシットジョブの概念を知ってくれたら泣くと思う。

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『セイバー×ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』
・仮面ライダー50年、スーパー戦隊45作品を繋ぐのは青年時代の原作者しかいない。過去のコラボ映画より競演の必然性があります。スーパー戦隊は人数の都合上歴代レッドだけ参戦。
・読者を楽しませるために自分が生み出した登場人物を苦しませないといけない矛盾。悪の匂いのするヒーローしか描けない苦悩。ヒーローを通じて人間を描くのが石ノ森章太郎。その悩みに向き合う神山飛羽真(仮面ライダーセイバー)が小説家だったことを巧く活かしてました。
・藤岡弘、御大は少し痩せたが本郷猛はムキムキじゃないほうが合ってる。初期の旧1号ライダーが見れたのは収穫だが、それなら旧2号も見たいし一文字さんも呼んでよ。(イベントには佐々木剛さん来たけど)

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『クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』
・風間くんが応募した私立小学校にしんのすけ達5人が一週間体験入学。AIが管理するエリートポイントで採点され、ギャルでも勉強とスポーツが出来ればエリート扱い。ポイントがマイナスなら下層クラス。
・原作でもしんのすけが小学生だったら?というエピソードがありますが、風間くんは私立に通うため未登場。同じ学校に行きたいのに、自分だけ私立に行く淋しさが伝わらないことからのすれ違いがよく描けてます。
・ラストはしんのすけ達4人と風間くんのマラソン対決。エリートポイントで採点しても無駄なことの中に大事なものがあるように思えます。映画館まで見に行ったのはヘンダーランド以来25年振りですが、行って良かったよ。

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『金子文子と朴烈』
・DVDで観ましたが今年一の当たり。金子文子役は日本人俳優が難しいのかチェ・ヒソさんだが発音はしっかりしている。政治家や弁護士を中心に日本人俳優も起用しているので自主規制なのかは不明。
・反日映画と言われそうだが、日本政府の中に大逆罪での弾圧と司法の独立の対立があり、一枚岩ではないことを描いてる。朴烈も日本人テロリストの難波大助を知って自分を大きく見せようと演じているよう。金子と朴が刑務官(憲兵?)や取り調べた刑事すら引き付けるのは日本社会の多様性とも言えるぞ。
・それでいて金子文子が天皇の恩赦を拒否して死を選ぶのは、自分の尊厳を権威に預けない意地がある。朴烈は生き延びているので、そこを擦れ違いと捉えるか難しい。

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『ゼロワンOthers 仮面ライダー滅亡迅雷』
・仮面ライダーゼロワン本編の主役はAIを開発する会社の社長でしたが、スピンオフでは自我を確立したロボット「ヒューマギア」である滅・亡・迅・雷の4人が主役。
・自我を持つヒューマギアたちを兵士として軍事利用しようとする企業。戦いに最適な選択肢をAIの合議システムで決定するので、確立されたAIの自我は排除される。
・兵士たちを解放するために滅亡迅雷の4人がひとつのライダーになって戦うが、その姿こそ兵士を売るための「必要悪」。4人の意志を失い暴走したところで続編に続く。

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『劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸』
・赤井秀一と家族を中心に描いた内容だが黒の組織は出てこない。スポーツの大会とリニアが舞台。リニアのトンネル中に軽い弾丸を飛ばせばどうなるか?
・FBIの冤罪を扱うかと思いきや犯罪は事実、詳細が隠蔽されたのも証人保護プログラムのため。社会的ミステリー好きとしては、事実の公開のさじ加減まで持つ公安捜査を肯定するのは好きじゃない。
・しかし脚本の櫻井武晴氏はパンフレットのインタビューで『犯人の前に真の加害者がいる、その加害者が正義。過去の正義によって現在の事件が生まれる』とも語る。相棒も手掛ける櫻井氏が違和感を捨てていないのが救い。

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
・観賞後に気分が重くない映画はシリーズ20数年で初めてかも。ミサトさんをはじめ主要な登場人物が歳を重ねたので、今までに比べればダメだった大人が責任を果たそうとしている。アスカの至言、『生きたくもないが死にたくもない』状態のシンジ君。自分にもよくある。
・息子以上に元凶は親父、父と子の対話が幾多の犠牲の上に実現。若者が拗らせるのは当然、しかし拗らせきった中年は迷惑。私も仕事が嫌いと言いすぎないようにしないとね。
・多くの人とのつながりが欲しいのも、一人が好きなのも程度の問題。常時つながっていたいのも迷惑だし、いつも一人じゃ生きていけない。乗り鉄としては新所原駅で降りたことはあるから、次は宇部新川駅で降りよう。

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『仮面ライダーセイバー 不死身の剣士と破滅の本』
『仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』
・いつもはライダーコラボが目玉だけど、今季は夏映画が中止になり二本立て上映。
・『セイバー』 本の世界で戦う剣士たちがライダー。世界の命運を懸けた戦いを描くのは20分では無理だって。
・『ゼロワン』 TV版は自我を持つAIのロボットとの共存がテーマ。映画は死んだ恋人の脳をデータ化して保存、恋人と暮らすための世界を造ろうとする仮面ライダーエデンが描かれ、伊藤英明が演じる。
・理想の世界のために信者の決起を求めるが、最後には信者が言うことを聞かず暴走。合衆国大統領を予言したみたい。
・編集の苦労か二本とも戦闘シーンが多い。『ゼロワン』は80分ほどあったので特撮以外を増やしてもらいたかった。