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太平洋戦争終戦時のことを語る
藤原氏の昔から、最も天皇を冒涜する者が最も天皇を崇拝していた。彼等は真に骨の髄から盲目的に崇拝し、同時に天皇をもてあそび、我が身の便利の道具とし、冒涜の限りをつくしていた。現代に至るまで、そして、現在も尚、代議士諸公は天皇の尊厳を云々し、国民は又、概ねそれを支持している。
昨年八月十五日、天皇の名によって終戦となり、天皇によって救われたと人々は言うけれども、日本歴史の証するところを見れば、常に天皇とはかかる非常の処理に対して日本歴史のあみだした独創的な作品であり、方策であり、奥の手であり、軍部はこの奥の手を本能的に知っており、我々国民又この奥の手を本能的に待ちかまえており、かくて軍部日本人合作の大詰の一幕が八月十五日となった。

「続堕落論」坂口安吾
初出:「文学季刊 第二号(冬季号)」
   1946(昭和21)年12月1日

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太平洋戦争終戦時のことを語る

特に皇室関係の番組は観ていないのだが、新しく即位された天皇陛下が59歳というのも驚いた(僕にとっては皇太子殿下より「浩宮さま」の印象が強い)が、これが記録に残る限り即位時の年齢歴代二位というのも驚いた。
そこで少し調べたら、昭和天皇が即位されたのが25歳、つまり太平洋戦争終戦時は44歳ということになる。その歳で国家の重大な判断を迫られるというのは、僕のような凡夫には全く想像ができない。