祖母のものだったたぬきの毛皮の襟巻きが実家にある。
ちゃんと頭がついてて、ぐるっと巻いて尻尾のところを噛ませて留めるようになっているの。
やたらっていうか子供の頃から今に至るまで気持ち悪くて怖くてたまらない。
七五三のとき無理矢理巻かされて写真取られて死ぬかと思った。
今でも実家の衣装たんすにあるんだけど今回もどうしても触れなくて、こいつの処分は先送り。
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子供の頃、やたらと怖かったもののことを語る
子供の頃、やたらと怖かったもののことを語る
近所に猫を50匹以上飼っているおばあさんがいてそのうち亡くなってその猫がぜんぶ野良化して一帯がカオスになった、というのはおいといて
そのおばあさんは長年ちゃんと顔を洗わないで猫のように片手をぱしゃっと水につけて顔を撫でるだけにしていたので亡くなったときにはおでこに斜めに筋がついて洗ってなかったところがまっくろだったのよ、
という話をまことしやかに母と叔母から聞かされて、そんな風になったらどうしようと顔を洗うたびに思っていた。
実は今でも毎朝顔を洗うときにちょっと思い出している。
子供の頃、やたらと怖かったもののことを語る
座敷に子どもの背丈くらいの黒檀の三角棚があって、
下の段の観音開きの取っ手が蝉の形をデザインしたもので
取っ手自体も、いつもうすく開いてる戸棚も怖かった。
今見ると取っ手はアールデコっぽくてとても素敵で、
戸棚には蚊取り線香くらいしか入ってなかったんだけど。
子供の頃、やたらと怖かったもののことを語る
車のタイヤが砂利を踏む、こもった「みしみし」という音。
今外から聞こえてきて蘇った。
深夜、車で殺し屋がやってきたというようなことはなかったはずなんだけどな
…記憶消されたのかしら
子供の頃、やたらと怖かったもののことを語る
すでに出てるけど天井の木目。
眠りかけてると動き出して吸い込まれそうで
死んだらどうなるのかなとばくぜんと思ってた6歳の時。
子供の頃、やたらと怖かったもののことを語る
「ねないこだれだ」の最後のページ。
寝つき悪かったので他人事じゃなかった。
子供の頃、やたらと怖かったもののことを語る
刑事コロンボのエンディングの音楽。
人間の虚しさを音に感じた。
子供の頃、やたらと怖かったもののことを語る
ビルのネオンサイン。音もなく明滅する様子に虚無を感じた。