むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
心のやさしいおじいさんは、一羽の雀を飼っていました。
おじいさんがでかけていたある日、おばあさんがお米からつくったノリを、雀が
ツンツンと突いて食ベてしまいました。
「このいたずら雀!」
おばあさんは雀をつかまえると、ほおずりして言いました。
「まったくかわいいったらありゃしない!」
おばあさんはおじいさんの前では見せませんでしたが、雀に対してはツンデレだったのです。
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