「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのは誰?」
「それは王妃様、あなたです」
またあるとき
「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのは?」
「王妃様です」
そして何年か経って
「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのは誰?」
「はい、あなたです」
忖度した鏡が常にそう答え続けたため、満足した王妃は穏やかに暮らしましたとさ。
おしまい。
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「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのは誰?」
「それは王妃様、あなたです」
またあるとき
「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのは?」
「王妃様です」
そして何年か経って
「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのは誰?」
「はい、あなたです」
忖度した鏡が常にそう答え続けたため、満足した王妃は穏やかに暮らしましたとさ。
おしまい。
桃太郎は鬼退治に行こうとしたものの、その年はたいへんな不作で、おばあさんはきびだんごを持たせてやることもできませんでした。
そうなると報酬目当てだったサルもキジも犬も桃太郎には目もくれず、家来を集められなかった桃太郎はむなしく家に帰ったのでした。
裏の畑でポチが鳴くので、正直じいさんが掘ってみたところ、瓦や瀬戸欠けがガラガラ出てきました。
「くそっ!また廃棄物の不法投棄か。市役所に連絡だ!」
おしまい。
一寸法師はお椀の舟に箸の櫂で京へはるばる上りゆく
…つもりでしたが、お椀を前へ進めるのは思いの外むずかしく、いつまでたっても同じ場所でまわっているだけでした。
おしまい