/料理中の独り言

…やべ、冷凍庫にもうメシねえよ…

なんか、足りん。

いいや、これも入れちゃえ。

「はい、ここでひとつまみお砂糖を足しておくと、味がまろやかになるんですね」
ひとり料理番組ごっこ。

あ、落ちた！・・・大丈夫、フライパンで熱消毒♪

あっ！まぁ、いっか・・・

いいや、火通せばわかんないよ

あれ～？あったとおもったのになぁ・・・

げっ！おでんの具が多すぎて、フタが持ち上がってきた！！

包丁久しぶりに研いだら快適快適。
アタシって研ぐのうま～い。
アタシを怒らせないほうがイイワヨ～
…誰も聞いちゃいねえ…

頑張ってハレの料理を作った後の残りで美味しいケの料理ができる。
料理のこの、自由で合理的なところがすごく楽しい。

あっ！
　
まぁいいか・・・・・

あれっ？まだ、あると思ったのにー。

いいや、これも入れちゃえ。

おぉーできた。できた。

無心に灰汁とりしてるとなにかこう縄文人の気持ちになる。

おからと豆乳のポタージュを作りながら
これって大豆でよかったんじゃないかと、ふと。

甘いものと辛いものと酸っぱいものと味噌と煮物が嫌いな頑固ジジイに
変化のある健康的な食事(さらに冷凍庫で一定期間保存可能)を提供し続けるというのは
なかなか高度な課題だと思うのだよ
やってたら面白くなってきちゃったけどね

肉の塊をタコ糸で縛るのがうまくできない。
なんか別のカテゴリーの修行を積んだほうがいいのかも知れない。
たとえばハンス・ベルメール的な。

人類が抽象思考を始めたのは
つきっきりでスープの灰汁取りをしている時だったんじゃないだろうか