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アンソニー・ドーア『すべての見えない光』読んだ……素晴らしかった……素晴らしかった……。

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宗教(というかキリスト教の神)と戦争、というこの人の書きたいものが詰まっているので、作者ものりのりなのがわかって愉しいが、進行がぎりぎりだったのか誤字脱字が激しい…

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を事前に読んで置いてよかったなあ。須賀さんは同性愛者差別に関しては現代的視点をあまり持てていないというか、当時の差別思想から脱していないなあ。つまり差別的なわけだが(差別を描いて反差別を標榜する、というところまではできていない気が)。
物語が1936年から始まっていることで、戦争にいたるまでの社会背景がわかる。描き方が複合的なので、ナチ…[全文を見る]

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ルノワール「シャルパンティエ夫人とその子供たち」

の、このまんなかの子、女の子じゃなく男の子なんだってよ…!
(犬に乗っかってるのは女の子)
昔の絵に良くあることとはいえ、これはなあ。

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ぎゃー一回書いた感想全部消えたー
 
気を取り直し。
「結婚式のために建てられた」「信者のいない」「教会のようなもの」を「結婚式教会」として、思想史・風俗史・ジェンダー(ちょっとだけ)・「本物の」教会との比較・ブライダル産業の歴史・キリスト教受容史(「キリスト教そのものを受容したクリスチャンの歴史」というより「キリスト教的なものの断片を受容した日本人の歴史」)、そしてなにより建築史的視点から論じた本。
 
「結婚式教会」はゴシックっぽいもの・「なんちゃってポストモダン」が多い、という指摘は、建築畑…[全文を見る]

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『源氏物語』って、実は4コマギャグ漫画化したら面白いんじゃ…と
本気で考えたなー。
勘違いDQNイケメン貴公子として徹底的に相対化できそう…

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あとは、論文の寄せ集め感があって、各章のつなぎかたが甘い。
新書として出すんならもちっと統一感出して欲しかったなー
 
「略奪」の正当化が、驚くほどレイプ神話的なのも面白かった。
 
やっぱりそこらへんを掘り下げられるのはもちっとジェンダー論的立場の学者かなー。
この方、「フェミニスト」の定義すら間違ってるし。
小嶋菜温子とか参考文献に出てきたけど、彼女の論文ならそっち方面かなあ。

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加えて特筆すべきなのは、この本の視点から見る『源氏物語』さらには「光源氏」「紫の上」というキャラクターの異様さ。
私第三章読んでる間中すっと「光源氏キモーッ!!」と心の中で叫んでいました。
彼の身勝手さ、男性中心主義、想像力の欠如は、おぞましいを通り越してすでにギャグの領域。
紫の上は女性ジェンダーを徹頭徹尾内面化して壊れていく人だしな。
なんだか原文が読んでみたくなりました。

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立石 和弘『男が女を盗む話―紫の上は「幸せ」だったのか』中公新書、2008。

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いまいち論述がこなれていない(何が言いたいかよくわからない、論拠→結論が明確でない)本でしたが、一つ重要な指摘が。
 
「なぜ嫁盗みは不幸に終わるのか。規範を逸脱する主人公にある種のあこがれが投射されているのだとすれば、その延長に幸福な結末が用意されていてもよいであろう。しかし、規範を破った男女が幸せになるのなら、規範に縛り付けられて日常を生きる人間は救われない。それゆえ、略奪婚の物語は不幸に終わらなければならないのであろ…[全文を見る]

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『チェーザレ 7』
ほげー
相変わらず情報量の多い漫画だ…
この漫画でカノッサの屈辱を勉強しなおすことになるとは…
あそこらへんの教皇権と皇帝権の話は、大筋だけ知ってても腑に落ちてなかったから、
とてもわかりやすかった。
でも女性史スキーとしてはマチルダ女伯にもちっと言及してほしかったが…スレチだな。

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訳者に「ずっとこれだけを訳していたい」と思わしめた海の描写、灯台や化石の描写がすばらしい。
個人的に『オレンジだけが果物じゃない』より読みやすくて好き。
シルバー(女性主人公)の恋人はやはり女性。

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レズビアン高校生と女装幽霊が、街に出没する犯罪者を追いかける話…というと強引過ぎか。
 
うーん。
「汚す」?、子どもがつくれないから幸せを与えられない?
数箇所あまりに無知な表現があってひっかかりました。
マイノリティを題材にしたいらしいのですが、何が言いたいのかよくわからない。
薀蓄とかがんばってるのに基本的なところが疎かというか。
ヤクザのしゃべり方が不自然すぎるなー

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おお、これは確かに黒米澤。
「「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集」? という感じはしなかったなあ。ミステリというよりホラーの味わい。「山荘秘聞」のオチには膝を打って大笑い。
モチーフと文体が面白いのは相変わらず。
ほかの人の感想を読んだり、感想を人と語り合いたくなる小説ですね。
 
参考文献に中野美代子さん。うおお、確かに。テイストが中野さんに近いものがあるなー。
中野さんの場合題材に淫していて文体もそれに合わせてるんだけど、米澤さんの場合はあのいつもどおりのあっさり文体。

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みいなさあああん!!!
伊藤悠の新刊ですよ! 伊藤悠が新刊を出しましたよ!!
 
13世紀! モンゴル! 西夏! 西夏文字! (´Д`;)ハァハァ
けなげでドジっこな女兵士が、「悪霊」と恐れられるまでに変化したのはなぜか?
戦嫌いで西夏文字オタクの少年(ハンの息子だが、別の部族の族長として育てられる)と、その兄(死亡フラグっぽいものが見える…)。
この人ならではの戦闘シーンの迫力は今回もすばらしい。
 
原作なしでこの考証のきつそうな話をやる伊藤悠に脱帽。

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こちらhttp://d.hatena.ne.jp/knockeye/20061001の、
 
「者の少女時代とオリガ・モリソヴナの半生が語られるのだから、かなりな分量たが、本の中の実時間は著者がロシアを訪れた1992年の一週間だけ。それがこれだけの分量を一気に読ませるのではないかと思う。」
 
を読んで、これは『ドゥームズデイ・ブック』『航路』とかの面白さに近いのかな、と思う。一日一日のディテールを提示しつつ、タイムリミットで焦燥感をかき立て、しかし壮大な事実が立ち現れる。

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前半は『窓際のトットちゃん』っぽいなーと思いつつ。
その後ミステリー部分というか、ストーリーの引きにぐわーっと引き込まれ、ページをめくる手が止まらなーい。
 
ソ連という国のすさまじさ。
悲劇と、それに人間がどう対応したか。
国家とはなにか。
 
というのも考えたのですが、強烈なキャラクターと、奇天烈なロシア・チェコの生活、時間がかかるご飯等も楽しみました。

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いかにも60年代の学生! って感じの人が淳兄の下宿にいて噴いた。
もさっとした髪でメガネで。トトロのお父さんを若くしたような感じの。
 
あー、学生運動かー、そっちやるんだやっぱり。

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http://d.hatena.ne.jp/ckagami/20081118/1226981970
うーん。人の目を引くものとしての異性装(前提として服装に性差がないとだめ(『衣服で読み直す日本史』))。つまりそれなりに「美しさ」が求められている。「まなざされる」ものとしての異性装者。
現代思想と歴史学の関係を考えさせられてしまった…。個人的には「自己実現を研究の動機にするのもよろしいですが、それはバレないようにしたほうが説得力が増すよ」といいたい。
岸田さんは有名な人ですが、どうも論証に穴があるような、それを指摘できない自分orz