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HHK連続一行小説のことを語る

男「おなかがすいたなら、ボクをお食べ」
女「もう半分いただいたわ」

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その頃、ヒヨコ先生は…

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私「ん?壊れているのか?」
み「そのようだ」
私「たいへんたいへん!しうりしないと!」
み「おみせやさんで、なおちてもらおう!」
私「ばーぶー」
み「ばーぶー」
まずい!このままでは大変なことになる!
私はもっちりしたちいちゃな指で壁掛け時計の振り子を止めた。
私「ばーぶー(あぶないところだった)」
み「ばーぶー(とりあえず、逆に振ってみるか?)」

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半分に割ったあんぱん(こしあん)をみなさんに勧めてみた。桑の葉の陰から「ふごっ」という声が聞こえたかと思うと、しゅるしゅると乳白色の糸が中空に立ち上った。
もう本当にちょっとかなり大きな蚕にしか見えない。

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私はヒヨコ先生の行方を追い、研究室を後にしようとドアに手をかけたところで、立ち止まった。この世の何よりも蚕を愛するヒヨコ先生が、蚕を置いて一人逃走するだろうか。
誰かに世話を頼んでいるか、逃走したと見せかけて研究室近くに身を潜め、人目を忍んで世話に訪れているか…。
この24時間のうちに、世話を頼まれた誰かか、ヒヨコ先生本人がここに姿を現すはずだ。私は確信した。

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それでは「アヒル先生」である。

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いかにも研究室らしい素っ気ないクリーム色のドアに、繭玉で作ったヒヨコのモビールが下がっている。

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私が両手でくるくると巻き取ると、みなさんは気持ち良さそうにさらに糸をはいた。ほのかに心の奥底が暖かくなる…なんだろう、この気持ち。ああ、あれは冬の夜、母さんがボクの小さくなったスェーターを解いていた。あのスェーターは夕暮れのような紫色をしていたのだっけ。

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まずは、Bar Octopusのフラガール&小さいガールズを元の一人のフラガーズにしたいところだが、小さいガールQの人気が思いのほか高く、なかなか難しい。
大家さんはまだ霊安室で眠っているはずだ。
兄さんはおいておいて、やはりここはヒヨコ先生の行方を追うのが妥当だろうか…。

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羽根枕の準備もOK

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ヒヨコ先生は年の頃なら30代前半、いつもかがんで蚕のお世話をしているためか猫背気味で、時にとても年老いて見えるが、俯いた首筋の白さは美しく、少女の繊細さを感じさせる。

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「そうね。本物の温泉なんかに連れて行ったら、この子達、排水溝に流されて、そのまま海の藻くずになっちゃうわよね。」
フラガールは小さいガールズを元に戻す方法を知らないのだろうか。
戻せば済むことなのに…。

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我にかえったガールQは、辺りを(というか足元を)見回した。
そこにはフラガールとフラガールに抱えられた小さいガールズがいた。ガールQはメソメソと泣き出すと、みるみる小さくなり、他のガールズと一緒にフラガールの腕の中に収まった。

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*ちなみにガールQが巨大化するとともに、ガールQのフラドレスも巨大化しているので、その辺りはお含みおきください。

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よく子泣き爺と間違われるが、海坊主は海に棲む怪物である。
おばけのオーリーとも、また別物なのである。

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小さい関取の身体から立ち上る湯気で、もう店の床は見えない。そのうち、小さいフラガールズの姿も、小さい関取衆のちょんまげの先も湯気の海の中に消えていった。そこへ、つと手を伸ばした蛸マスター。くるくるくるっとその手を巻き取ると、フラガールの手のひらにぽとりと落とした。一番仕事のできない小さいガールQだ。

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「鮪と鴨肉のどすこい巻」…その米粒が今や小さな関取となって、押し寄せていた。最後尾で相撲甚句を唄っているのは、小さい木村庄之助である。

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ちてちてとてちてぱたんぱたん たん
ちてちてとてちてぱたんぱたん たん
ちてちてとてちてぱたんぱたん ぱたん

一拍遅れているのが一番仕事のできない小さいガールQである。

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その頃、小さいガールズは和服の男の始末をしていた。進捗状況13%。

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フラガールは鮮やかなブルーのフラドレスをするりと脱いだ。その身体は銀色だった。
「全裸で…レイだけは…取らないとか…兄さん…ぐっじょ…」
言い終わらないうちに謎の和服の男は床に倒れた。
確かに「兄さん」と言った。この男も兄さんの分裂した人格の一人だったのか。