お話しするにはログインしてください。

|

Tips:書きやすい書き方が、読みやすい文章になるというものではない。時には読む側の目になって自分の書き物を見直してみよう。
id:neguran0
一行超短編のことを語る

赤頭巾役の娘と過ごし始めてから行うこと四桁の大台に乗らんとする密室劇、ずっと赤頭巾を誘う狼と狼を殺す猟師の一人二役を担っている。

id:neguran0
一行超短編のことを語る

その眼差しが蟻のようで、愛らしいと思う、愛らしいが自分にこの人の感情は受け取れないのだと。

id:neguran0
一行超短編のことを語る

妹として兄の彼女から人差し指添えウインク笑顔を頂くとは、頭を悩ませてはみるが、はたしてこの畏怖はどうにも。

id:neguran0
一行超短編のことを語る

材料はデジタルはかりできちんと計量するように……4とか9とか79gになったら慌てて足したり減らしたりしましょう。

id:neguran0
一行超短編のことを語る

枯葉もない枝の合間から灰色の雲に埋まる空を見上げて、「僕は、君が、好きだ。」と考える。

id:neguran0
一行超短編のことを語る

渡された2枚組のCDケースがからりからりと鳴るのは割れてかけらが転がっていたからで、ただそれが寂しすぎて嘆く。

id:neguran0
一行超短編のことを語る

おそらく父はあと15回は床に落とした栄養ドリンクの蓋を踏んで血を流す。

id:neguran0
一行超短編のことを語る

「アイスクリームは水じゃないから溶けたらふえるよね?」と妹がラクトアイスのカップに手を付けず見つめ続ける。

id:neguran0
一行超短編のことを語る

黒糖飴の包装紙の裏に長生きの秘訣が書かれているらしく、祖母はその白い面をいつも丹念に読んでいる。

id:neguran0
一行超短編のことを語る

お風呂に行っておいで、という呼びかけが母から妹に変わり、母の呆れ声に変わり、自分の脳内からになり夫になり夫の友人の電話魔からになる。