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映画のことを語る

休みの日に早起きをするということが、とにかく非常に困難である (休みじゃない日は起きられるのなら 休みの日もその調子で起きればいいのでは? と思われるかもしれないが、休みじゃない日も 決して楽に起きているわけではない)。

なので とにかく、朝10時の時点で 既に映画館に着いていなければならない、つまり朝10時までに映画館に到着できるほど早く起きなければならないことがつらい。《午前十時の映画祭》がつらい。数年前は、人気の高い作品については 朝10時だけでなくレイトショーでも上映してくれていたことがあって、そのおかげで、休みじゃない日にも見に行けた。だから「タワーリング・インフェルノ」や「明日に向って撃て!」などは、《午前十時の映画祭》枠でありながらレイトショーで見た。しかしその後、映画祭開始当初からの “朝1回上映” に原点回帰しているため、朝1回しか上映されない。つまり、休みの日しか行けない。休みなのに早起きしなければならない。つらい。

何が言いたいかというと、先週の休みに起きられず見に行けなかった「アラバマ物語」が今週で終了するが、私に残されたチャンスは明日のみである。起きられる保証はない。つらい。


もうずいぶん前のことだが、ピーター・オトゥールが「アラビアのロレンス」でアカデミー主演男優賞を受賞していると 当然のように思い込んでいた私は、作品賞をはじめ7部門を制覇した「アラビアのロレンス」が、主演男優賞の受賞は逃していたことを知った時、では その年の主演男優賞は誰だったのかと思えば、それは「アラバマ物語」のグレゴリー・ペックであった (ピーター・オトゥールは、あれほどの名優でありながらアカデミー賞とは相性がよくなかったと言える。8度ノミネートされた主演男優賞を受賞することはついになく、2003年に名誉賞を受賞した)。