「太陽のめざめ」は主人公の少年を演じた新人ロッド・パラドの評価が非常に高く、もちろん彼も素晴らしかったけれども、私としてはやはりブノワ・マジメルの演技にとても惹かれた。これまで二枚目役も多かったマジメルながら、今回は疲れた感じと生活感の滲む雰囲気がとてもよい。ところで、今回なぜか、たまにショーン・ペンっぽく見えることがあった (演技がそう見えたのではなく、風貌が)。そっくりというわけでもないが。髪型のせいもあろうか。
マジメルはこの作品で、セザール賞の最優秀助演男優賞を受賞。
「イレブン・ミニッツ」は、ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督5年ぶりの新作。交錯→影響。

