慢性的に体がだるい。重い。気分が悪い。でも、こんなのはいつものこと。
ぼくの心はロンドンの天気みたいに、基本的に曇り空で、寒くて、晴れてたら儲けもんだ。
しかも、晴れてても、雨が降ったり、雪が舞ってたりする、どうしようもなく寒い空だ。
ヨハネス・ブラームス的に憂鬱なのだ。夕暮れだけが壮麗。夜だけ晴れている。
憂鬱で重たいけれども、勇壮な気持を抱いたり、儚い希望を持ったりする。
ぼくは戦わないといけない。何と? たぶん分かってる。それは自分のどうしよもない弱さだ。
夜の空を流れる雲が早い。たぶん強い風が吹いてるんだろう。ぼくは駅の待合室で列車を
待ってる。双子の赤子が泣いている。母親の乳房からは乳が出ない。深く皺が刻まれた老人
が居眠りをしている。ぼくはこれまでの人生で生き別れた人たちのことを想う。いつも想ってる。
なんでこんなところにぼくはいるんだろう? シーツにくるまった頃には、また強い雨が降るの
だろう。ぼくは疲れてて、眠ってしまうけれど、列車はかまわず雨の中を走るだろう。嵐が来て
も安心。鉄のセーフティ・ブランケット。でもいったいぼくはどこへ向かっているのだろう?
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