今年の夏は、なぜか夏という感じが全然気がしなかった。
半袖で、蝉も鳴いてるし、お盆が過ぎたら、秋がもうはじまるのに。
なんか変だなと思っていた。でも、今日、ふと、その原因に気づいた。
それは、ぼくの心が、ストライキを起こしていたからだ、と。
お盆休みを返上した休日の仕事帰りで、遠くのほうから夕立がやって来てて、
ぼくは徐々に強くなる雨に向って車を走らせていた。
まるで映画『ツイスター』みたいだなと思う。
一刻も早く雨を突っ切って、走り去りたかったけれども、
最悪な雨の中で、ぼくは赤信号に捕まってしまった。雨で何も見えなかった。
そう、ぼくの心は、春の終わりで止まっていた。
彼女と結婚するために、必死であがいて、焦っていた春の終わりで。
この雨で、濡れた服を着てるみたいに、毎日、身体が重くて、喧嘩ばかりしていた
結局、ぼくたちは色んなことに対する意見が合わなくて、別れるしかなかった。
だから、そんなことはきれいに忘れて、ぼくは日常に戻っていた。
ぼくの毎日は戦争のようで、海兵隊のように実際に血を流したりはしないんだけれども、
ぼくの思考そのものが、驚くくらい多くの人に影響を与えてしまう。
昔のように、半年や一年もぐずぐずしている余裕がない。
だから、本当にそれを忘れてたんだけど、ぼくの知らないところで、
心は勝手にストライキを起こして、時間を止めていたのだった。
一体、ぼくはこれをなんて言ったらいいのだろう?
一個分季節を欠落したまま、また秋を迎えなければならないのだ。
ぼくは泣きたくても、泣けなかった。たぶん、ぼくたちはこうして大人になるのだろう。
ハンドルに頭を突っ伏せ、後ろについた車がクラクションを鳴らすまで、
ぼくは車を走らせることができなかった。
自分(id:happysweet55)のことを語る
