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ひとりごとのことを語る

数日前、車の中でCoccoの曲がかかって来て、「Coccoの歌が一番ぼくの青春時代で甘酸っぱい曲だよな」と思い返していたんですが、
今日同じく青春時代を象徴的する映画監督だった岩井俊二の12年ぶりとなる『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観ていたら、唐突にCoccoが登場してて、
すごいなー引き寄せだなーと思った。
しかも、主演は『真田丸』の序盤だけ登場して、死んでしまった真田繁幸の奥さん役の黒木華(はる)で大感動。
ぼくは長澤まさみの正反対みたいな、黒木華さんが大大大好きなのです。
しかし、岩井俊二監督作品は90年代に映画制作を目指した人にとって、北野武ぐらい影響力があったのですが、
2016年に撮られたこの作品でもその力量は健在でした。まず全ての邦画と作品の空気感がまるで違う。全てクリアだ。
構図がいい。編集がいい。演出がいい。美術がいい。音楽がいい。脚本がいい。役者もいい。
90年代の『LOVE LETTER』や『スワロウテイル・バタフライ』『四月物語』という映画は本当に革命的だったのですが、
その感動を思い起こすような快作でした。色んな人が似たような感想を言ってるのですが、本当にずっと観ていたい感じの映画です。
ぼくよりもう少し上の映画人がレオス・カラックス13年ぶりの『ホーリー・モーターズ』にこぞって感涙してた感じがすごく分かります。