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おやすみのことを語る

トルコへの熱が冷めやらず、沢木耕太郎さんの『深夜特急』第5巻(トルコ・ギリシアの旅の本)を読んでました。
新潮社の6冊の文庫版が出たのが高校生の頃で、何度も通読しているんですが、今回の読書は今まで以上に
多くのことを感じ取れる気がしました。
調べてみると、この本は今のぼくの年くらいに書き始め、40半ばくらいにようやく完結できた本です。
つまり、20代後半の旅の話を、10年、15年かけて書かれたのがこの本なのです。
なので走り書きの青春小説とは違って、40歳を過ぎて小説を書き始めた漱石の作品と同じく、
そこにある考え方や感情の移ろいに関して、すごく注意深く、多面的かつ自覚的で、研ぎ澄まされています。
特に旅の終わりを探し求めるこの5巻と6巻は今のぼくにはとても沁みる。
そうかこんなことがここには書いてあったんだと噛みしめるように読みました。
というわけで、再読に耐えうる本って、いいですよねということで、寝ます。
おやすみなさい。