id:happysweet55
自分(id:happysweet55)のことを語る

わりにフェリー乗り場に漂う場末な空気感が好きで、港街に行くと、
「お、フェリーじゃん」みたいな感じで、とりあえず様子を見に行くんですが、
福井県のフェリー乗り場は大型トラックが何台もエンジンかけっぱなしで、
泊まって運転手さんが寝ているほかは全国でもっとも綺麗な施設に見えました。
その昔、歌謡曲の作詞家は好んで辺鄙な漁港を旅して、人生の真実やドラマを探っていたそうですが、
今は色んなことをみんな知りすぎていて、ドラマがあっても書くのが難しいんだろうなと思った。
たとえば、福井のフェリー乗り場からは福島原発にそっくりな形の火力発電所が見えたんだけれども、
現代においては子や孫と暮らすために決してよくはないよなと思いつつも、
誇りと迷いを持って原発で働いているおじさんの話の方がリアリティがあって興味深く、
共感を呼ぶんだろうけれども、それはシンプルに伝わる歌にしにくい。
ただ「天城越え」も「越冬燕」もわりに深刻で最悪なテーマを歌っているので、いつかはそんな曲を書く人が現れるのかもしれない。
あるいは、シンプルで平穏な人生なんて何処にもないことをぼくたちは知り過ぎていて、
そんな矛盾した現実そのものな歌なんて聴きたくないだよなあとも思う。