二日連続で甥と釣りへ行った。
アリス・マンローかアリステア・マクラウドの小説のように(どちらだったか忘れた)、
人気のない渓谷に降り、咥えタバコをしながら、日暮れまで竿を振った。
雑魚釣りだけれども、ほんとうに久しぶりに仕事と勉強以外のことを心の底から堪能した気がする。
川でも、山でも、海でも、太陽が沈み切る時に濃厚な自然の匂いが立ちのぼるんですが、
何年かぶりにその匂いを嗅いだ気がする。
「あなたが今いる世界だけが全てではない。あなたの今いる人生だけが全てではない」
という謎の言葉を朝日新聞が大好きな旧い友人が言っていて、
「けっ、糞ブルジョワが分かったようなこと言いやがって!」
と思いつつ、長年気になってたんですが、確かにその通りだった。
ぼくやあなたが思い詰めている時にも、川は流れ、潮は満ちて引き、陽は昇り沈んでいるのだ。
人間はギスギスしないためにも、たまにはその大きな営みの中に身を置いて、
森で眠る熊や暗い川を昇る鮭の姿を想像したほうがいいのだ。
古いクルマで、古いカントリーを流して、最愛の人がそばにいたらもっといいだろう。
自分(id:happysweet55)のことを語る
