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自分(id:happysweet55)のことを語る

1929年のラフマニノフ本人によるピアノ演奏、フィラデルフィアオーケストラ、ストコフスキー指揮盤も聴きました。今日はこれで4バージョンのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴いたんですが、締めにちょうどいい感じでした。
本人盤はモノラル録音でノイズが入ってて、どの盤よりも早くて、楽譜に忠実でないと言われています。ちょうど『海辺のカフカ』に出てくる大公トリオのベートーベンのピアノ三重奏曲第7番「大公」のように出だしが突っ走ってる感じがする(本当にそうなのです)。
けれども、慣れ親しんでいる人には、この本人盤も最終的にはとても心地よい感じになるのだろうなと思う。モノラルの古い名演奏作品というのは聴いていると脳内にある情景とともに専用の部屋ができていくのだ。
少なくともぼくの脳内には大公トリオの部屋ができてる。本人盤を聴きつつ、小澤、辻井、リヒテルを聴いてみると、何だかそのラフマニノフ部屋での体験を、どんな風に自己表現したのかが結構伺える気がします。
ぼくの場合、まだその部屋はできていないけれども、ある小さな情景は見えました。その情景が何かまでをはっきり言えないけれども。