キッチンに並んでる調味料を見れば、だいたいその人の料理レベルが分かる気がするんだけれど、
森の中に彼女が作りあげた家のキッチンは理想的だった。調味料にも、道具にもこだわりが溢れていた。
そういうキッチンで料理を作るのは、とても楽しい。漁港で買ってきたエビとイカとタイを彼女が下拵えし、
ぼくはタマネギとパセリを刻み、ダッチオーブンでニンニクオイルで炒めて、ブイヤベースを作った。
魚介を入れて、さっと火を入れ、白ワインと水を足し、ホールトマトを加える。
丹念にアクを取りつつ、15分ぐらい煮込み、塩とコショウで味を整え、パセリを加えて、完成。
それと砂肝とキノコ、イカと小エビの2種類のアヒージョ、気まぐれサラダ、
赤身のビーフステーキを用意して、庭のテーブルでランタンの火の明かりで食べる。
2年ぐらい料理は作っていなかったけれど、やればできるのだと彼女と料理を作りながら思った。
ぼくは大切な人と過ごす時間のご飯には全力を尽くす人なのだ。
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