『罪と罰』をふと手にして読む。光文社古典新訳文庫の亀山郁夫さんの新訳版。
字間、文字の大きさが、新潮社版の工藤精一郎版とまるで違ってて、感動する。
『罪と罰』は、ぼくにとって特別な本だけれど、開いたのは7、8年ぶりだった。
何でぼくはこんな人生を歩んでいるのだろうか?という謎や全てを差し置いて
この本が自分に勇気を与えたのかが急に分かった。
ぼくは青春時代にのあれこれで、20代を通して罪の意識に苛まれ続けてて、
上手く社会に乗れず、30代前半まで、全力でそれを償っていたのだと。
そこから、なぜ今に至る人生があるのかも分かった。ぼくは幸運だ。
本当によく生きてるなあと思った。ぼくはこの物語のラストシーンが大好きだ。
色んな読み方があるけれども、人生の深い森の中で迷った時に、ドストエフスキーはすごい力を与えてくれる。
こんな風に、小説と一緒に過ごす人生もあるのだ。人生の森から出なければ!
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