かぐや姫 32 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝
ですから、くらもちの皇子のかわりに、かぐや姫さまから玉の枝の代金をいただきたいと思います」
金工たちは、「当然いただくべきお金です」と、口々にいいました。
かぐや姫は、「くらもちの皇子と、結婚しなくてはならないのか」と悩んでいた心がすっきりし、晴れ晴れした気持になりました。
おじいさんをよんでいいました。
「あの玉の枝をみた時、本物かしらと思い、何度も玉の枝をみました。意外な偽りごとだったのですね。偽りの品なので、早くくらもちの皇子に返してください」
