かぐや姫 31 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝
おじいさんは、この金工たちは、何をいっているのだろうと思いました。
くらもちの皇子は、まさか金工たちがかぐや姫の家にまで押しかけてくると思っていなかったので、びっくりしあわてています。
このさわぎをかぐや姫が聞き、金工が差し出した文を読むと、こんなことが書いてありました。
「くらもちの皇子は、千日の間、身分の低い金工たちと同じ家に隠れ住み、立派な玉の枝を作らせました。そして、玉の枝が完成したら、官職をくれるといいました。いろいろ考えてみると、側室のかぐや姫さまが、玉の枝を希望しているのではないかと、気がつきました。
