かぐや姫 29 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝
少しでも早く帰って、かぐや姫にこの枝をみてほしいと思いました。
船にのると、追い風が吹き、四百余日で帰ってくることができました。仏さまが守ってくれたのでしょう。
昨日、難波から都へ帰りました。
海の水でぬれた衣を着替えもしないで、こちらに直接きたのです。
おじいさんは、皇子の話を聞き、大変な思いをして、玉の枝をとってきたのだなと思いました。
皇子の話を聞き、おじいさんが詠んだ歌。
くれたけのよよのたけとり野山にも
さやはわびしきふしをのみ見し
