かぐや姫 28 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝
山をみると、登る手段がないほどけわしい山でした。
山の側面を登っていくと、この世の物とは思えないほど美しい花の木が、何本も立っていました。
そして、山からは、金・銀・るり色の水が、さらさらと流れています。
その川には、いろいろな色の玉で作った橋がかかっていました。
橋の近くには、光輝く木が数えきれないほど立っています。
ここへ持ってきた木の枝は、その中ではあまり美しいと思えないものでしたが、かぐや姫が希望した通りの物でないとだめだと思い、この木の枝を折ってきました。
