かぐや姫 27 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝
その山は、非常に高く美しい山でした。
この山こそ、探している蓬莱山ではないかと思ったが、なぜか恐ろしく感じました。
二・三日は、山のまわりを船でまわり、様子をうかがっていました。
すると・・・。
美しい天女がでてきて、銀の椀で水をくんでいました。
あわてて船からおりて、「この山の名前は」と聞くと、「蓬莱山です」といいました。
これを聞いた時のうれしさ。こんなにうれしかったことはありません。
「あなたの名前は」と聞くと、「私の名は、うかんるり」と答え、すっと消えてしまいました。
