id:dowakan
かぐや姫のことを語る

かぐや姫 26  くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 

波の荒い日が続き、船が沈みそうになったり、知らぬ国に吹き寄せられ、鬼のような怪物に殺されそうになったり。
ある時には、方向がわからなくなり、遭難しそうになったことも。

食料がなくなってしまい、上陸した島で、草の根を食べたこともありました。
おそろしい妖怪に食べられそうになったことも。
貝を食べ、命をつないだこともあります。
道中、何度か病気になりました。

出航してから五百日目の朝八時頃。
海のむこうに、かすかに山が見えました。
船を島に近づけ、山をみました。