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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 23 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝

「くらもちの皇子が、旅から帰ってきました」
召使いが告げたので、おじいさんが皇子に会いました。
「苦労して、玉の枝を持ってきました。かぐや姫にみせてください」
おじいさんは、皇子が持ってきた玉の枝と手紙を持って、かぐや姫の部屋へ行きました。

   いたずらに身はなしつとも玉の枝を
   たおらでさらに帰らざらまし 

かぐや姫は、玉の枝を手にとってみました。
「本物かしら」
姫は、何度も玉の枝をみました。
皇子の歌も、なぜか心にひびきません。