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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 22  くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝

おおぜいの人が、難波の浦へ、皇子を迎えにきました。
皇子は、旅に疲れたという様子で、ぐったり座っています。

皇子は、難波の浦での迎えがすむと、玉の枝を立派な箱に入れ、おおいをかぶせて、都へ運びました。
そして、召使いたちをつかい、「くらもちの皇子は、優曇華の花を持って、都へ行きました」と、うわさを流したのです。
かぐや姫は、くらもちの皇子のうわさを聞き、「くらもちの皇子には、負けてしまったか・・・」と悩みました。