かぐや姫 18 石作の皇子と仏の御石の鉢
置く露の光をだにもやどさまし
小倉の山にて何を求めけむ
かぐや姫は、その鉢を、皇子に突き返しました。
皇子は、鉢を門口になげ捨て、それでもへこたれずに、かぐや姫に返歌を詠みました。
白山にあへば光の失するかと
はちを捨てても頼まるるかな
かぐや姫はあきれてしまい、返歌はしませんでした。
皇子は、弁解をしながら帰って行きました。
偽の鉢を捨ててからも、あつかましくも「頼まるるかな」といった石作の皇子のことばが元になり、あつかましいことを「はじをする」というようになりました。
