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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 16  石作の皇子と仏の御石の鉢

石作の皇子は、「天竺に一つしかないという鉢を探しに行っても、どうせ見つけることはできないだろう」と思いました。
そこで、皇子は、かぐや姫の家には、「今日、天竺へ石の鉢をみつけに行ってきます」と、使者に知らせました。
皇子は、鉢を探しに行く気はありません。
召し使い達に命じ、寺をまわって、適当な鉢をいくつか探させました。

三年後。
皇子は、召し使いたちが探してきた鉢の中から、かぐや姫の所へ持っていく鉢を選びました。