かぐや姫 15 五人の求婚者への難題
「姫。どれも難しい品ばかりだね。この国にはないものばかりだし。五人にどう伝えたらいいのだろう」
「じい、何が難しいのでしょう。私への愛情があれば、何も難しいことはありません」
かぐや姫がいいました。
おじいさんは、「娘がこのようにいっております。娘のいう品を持ってきてみせてください」と、五人に伝えました。
五人は、かぐや姫の希望する品を聞き、うんざりした様子で帰って行きました。
しかし、かぐや姫と結婚できなかったら、この世に生きている価値はない。
天竺にある物なら、探せばきっとみつかるにちがいないと思うのでした。
