id:dowakan
かぐや姫のことを語る

かぐや姫 12  貴公子たちの求婚

「あの人たちは、なぜ毎日やってくるのでしょう。愛情の深さを確かめないで結婚しても、後で後悔します。どんなに素晴らしい人でも、愛情があるかどうかを確かめなくては、結婚する気にはなれません」

「姫は、どんな人と結婚したいと思っているのかね。あの五人は、立派な志をもったかただと思うが」
「あの五人は、どれほど深い愛情を、私に持っているのでしょう。五人の愛情は、同じ程度だと思います。このままでは、どの人がいいのかわかりません。私が見たいと思う品を、見せてくれる人と結婚します。五人に、そう伝えてください」
おじいさんは、姫の気持を、五人に伝えることにしました。