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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 10  貴公子たちの求婚 

そして、かぐや姫に対する切実な心をみせつけようと、家のまわりをぐるぐる歩きまわりました。

そんな男たちの様子をみて、おじいさんがいいました。
「姫よ。変化の人とはいいながら、こんなに大きくなるまで、姫を育てたじいの気持もわかってほしい。どうかじいのいうことを聞いておくれ」

すると、姫が。
「じいや。何をいうのですか。じいのいうことは、何でも聞いているではありませんか。私は、じいのことを、ほんとうの親だと思っていますよ」