かぐや姫 8 貴公子たちの求婚
普通の人でも、「あそこの娘は、器量よしだ」と聞けば、その娘をひとめみたいと思うのは無理もありません。
この五人は、どんな手をつかっても、かぐや姫をみたいと思う気持が強かったのです。
ろくに食事もしないで、かぐや姫の家へやってきて、家の前に立ったり、家のまわりをぐるぐる歩きまわったりしました。でも、かぐや姫をみることはできません。
そこで、五人は、かぐや姫に手紙を書きました。
でも、返事はきません。
恋する歌を詠み、かぐや姫に届けましたが、何の返事もありません。
