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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 7  貴公子たちの求婚

かぐや姫の家の前から離れようとしない男たちは、昼も夜も一日中、かぐや姫の家のまわりで過ごしました。
しばらくすると、多くの男たちは、用もないのに家のまわりを歩きまわることは迷惑だろうと思い、かぐや姫の家へこなくなりました。

男たちの中で、かぐや姫の家に居続けたのは、五人。
五人は、かぐや姫への思いが消えることなく、昼となく夜となく、かぐや姫の家へやってきました。

五人の男とは、石作の皇子・くらもちの皇子・右大臣安倍御主人(あべみぬし)・大納言大伴御幸・中納言石上(いそのかみ)磨足でした。