かぐや姫 6 貴公子たちの求婚
美しいかぐや姫の評判を聞き、朝廷に仕えている男たちは、身分の高い人も低い人も、なんとかして、かぐや姫をひとめみたいものだと思いました。
見たこともないかぐや姫を恋い慕い、おおぜいの男たちが心を乱していたのです。
かぐや姫を恋い慕う男たちは、夜も眠らず、闇夜にやってきました。
そして、土塀などに穴を開け、垣根越しにのぞき見をしました。
しかし、かぐや姫をみることはできませんでした。
召使いたちに、「せめて伝言を」とお願いするのですが、誰も相手にしてくれません。
