id:dowakan
かぐや姫のことを語る

かぐや姫 5

そして、女の子を部屋から一歩も出さず、宝物のように大切に育てました。
女の子は、この世の人とは思えないほどの美しさでした。
女の子の部屋も、満月に照らされたかのように光輝いています。
おじいさんは、苦しいことがあっても、腹立たしいことがあっても、女の子の顔をみるとほっとし、いやな事を忘れてしまいました。

女の子が大きくなったので、御室戸斎部の秋田を招き、名前をつけてもらうことにしました。
女の子の名前は、「なよ竹のかぐや姫」と決まりました。
かぐや姫の命名式を祝って、三日間、歌を歌ったり、舞を舞ったり、琴などを演奏しました。