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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 2

「なんてかわいい子だろう」
おじいさんは、女の子を家につれて帰りました。

「ばあさん、ばあさん」
「何ですか、おじいさん。大きな声を出して」
「ばあさん。かわいい女の子をつれてきたよ」
「えっ、どこに?」
「ここだよ」
おじいさんは、手のひらに、女の子をのせてみせました。

「小さなかわいい子ね。どこからつれてきたの」
おじいさんは、いつも行く竹林で、女の子をみつけた時の様子を、おばあさんに話しました。