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勝手に引用のことを語る

講演会で「敵を撃墜すると気持ちがいいでしょう」と聞かれることがあるそうです。原田さんはこう答えています。
「とんでもない。まず落とされないで助かったとホッとする安堵感。その次に技術が彼よりも上だったという優越感。このふたつが頭をさっとかすめる。そのあと相手も死にたくなかった、彼の家族も泣くだろう。そう考えれば、気持ちがいいはずがない」
「接近戦で相手のパイロットが『もうやめてくれ』という顔をする。身ぶりまで見える。でも、撃たなければ次には自分が撃たれるから撃つしかない。罪も憎しみもない同じ人間にとどめを刺すのが戦争なんです」
(東京新聞2015.8.14社説「元ゼロ戦乗りの反戦論」)