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プログラマの格言のことを語る

「まずは机上デバッグ」
 
もしかしたら「机上デバッグ」という言葉は死語かもしれませんが、今の様な高機能のデバッガーがまだ存在していない頃に先輩から教わった言葉です。
その昔、パソコンの性能が今の何百倍も低い時代、ソースをコンパイル・リンクするとロードモジュールができるまでま相当時間がかかりました。
エラーを発見すると、修正・コンパイル・リンクを何度も繰り返さなければならず、非常に時間の無駄でした。
そこで昔のエンジニアはデバッガーに頼らず机上デバッグを繰り返し、バグを修正していった訳です。
(机上デバッグで取りきれないものはデバッガーを使ったり、デバッグ用のソースを挿入したりしていました。)
 
論理エラーは画面でソースを追っかけても、中々見つかりにくいものです。
(文法エラーや関数・変数の書き間違えはデバッガーで簡単にチェックできますが)
ソースを印刷して最初から追っかけていくと、案外論理エラーやアルゴリズムのバグが見えてきます。
現役を退いてから長いので最近の開発手法は分かりませんが、デバッガーや開発ツールが高性能になって、画面上でのデバッグがメインになってきているんでしょうね。
ただ、印刷したソースを眼で追っかけていくと自然とエラーが見つかるものです。
(というか、なんとなく見えてくる事が多い。)