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人力検索のことを語る

ネット上でのQ&Aサービスを作り方のコツを語ってみるよ
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Q&Aサービスで一番大事なのが、質問者を集めるということです。

Q&Aサービスは、質問する人と、回答する人がマッチングするサービスなので、どちらかから増やす必要があります。しかし、ここで勘違いしがちなこととして、「困っている人はきっと質問するだろうけど、それにたいして親切に回答してくれる人には、何かのインセンティブをあげないとダメだろうなあ」というものがあります。

僕も昔そう思っていました。しかし、これは僕のコミュニティの師匠の一人であり、いとまささんという方が「回答者は何もしなくても集まるけど、いい質問をする質問者を集めるほうが難しいよ」と言っていたのを聞いて、ハッとしました。

たしかに、自分を振り返っても、インターネット上に困っている人がいて、質問していたら、回答してしまうのです。人間は、質問されると答えたいと思うのかもしれません。ともかく、質問さえしっかりしていれば、回答を集めるのは、その質問を見ている人がいる限り、集まりやすいのではないかなと。

なので、多くの質問サイトが「回答率90%を超えています!」とアピールしていますが、回答率は高くて当たり前なのです。

むしろ、質問は難しい。というのも、人が質問をするというのは結構難易度の高いことなのです。「質問力」「聞き上手」みたいな本がたくさん出ているように、うまく質問するというのは実はスキルがいる。

回答が集まってくるような質問をするには、

1.自分は困っているのだという課題を認識する
2.その課題を言語化する
3.言語化したものを、答えやすいように工夫する

というステップが必要だからです。

なので、Q&Aサービスを作る上では、とにかく、いい質問をするユーザーを集めるというのが重要なのですね。いい質問さえ集まってしまえば、回答をする人は勝手に集まるわけです。
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いい質問の定義って何なんでしょうか?
その前に、質問者だけにインセンティブを与えるQ&Aサイトが利用者数を減らしている現状をこの方は知っているのでしょうか?