「グレート・ビューティー/追憶のローマ」
自分がどんなにいいと思った映画でも、見る人みんなが同じように感じるわけでは当然ないので、相手に 特にすすめたい理由がある(その人の好きな俳優が出ている 等)とかでない限りは、これがおすすめ、などは なるべく言わないようにしよう、と思ってはいるのですが。
それでも、映画好きな人にこれをすすめたい、と思うような映画というのが やはり あって、この 「グレート・ビューティー/追憶のローマ」 も、そういう映画です。
今年3月の第86回アカデミー賞において、最優秀外国語映画賞を受賞した、イタリアのパオロ・ソレンティーノ監督作。美にも俗にも偏らず、その両方を絶妙に描いているとか、フェデリコ・.フェリーニ監督作品を思わせる部分を持ち合わせながら同時に新しさもあるとか、非常に素晴らしいのですが、そういう描写への好みも いろいろあると思うので、この作品を映画好きの人にすすめるならば、もっとも見てほしいところは、主演トニ・セルヴィッロの演技です。 トニ・セルヴィッロが、とにかく素晴らしい。
公開前の6月に、1度見る機会があったのですが、8月に公開されてから、ふたたび見に行きました。 できればもういちど見たい。 上映館によっては、そろそろ上映終了のところもあるようです。 もしも、興味をお持ちの方は、今のうちに、いかがでしょうか。