江戸東京たてもの園でいま展示されてるのがスタジオジブリの立体建造物展です。スタジオジブリの作品に出てくる建造物についてのデッサンや模型が展示されていて、藤森照信さんという建築の専門家が説明を加えてあります。正直に告白すると、ジブリの作品はカリオストロとラピュタ以外はほとんどまともに観ていません。ついて行ったに過ぎない予備知識がないやつでもなかなか見ごたえがありました。たとえば小さなものでもデザインがこと細かく指示・指定されてて、部分部分を細密にしておきながら、作品が成り立っているのがよくわかりました。イスとかのえらい細かなパーツについても指定がなされていて、指定どうりにきちんと描かれてたりってのがわかり、唸っちまうのです。
会場には今回つくられた(内容は知らないくせして建物の存在は知ってる)千と千尋の神隠しにでてくる巨大な湯屋である油屋の模型が作品に忠実に再現されてあるのですが、油屋が脳内で作り上げられただけの空想上の建物ではなくて、実際の建物同様に緻密に考えられたものであり、基本的に再現可能であることが実際に理解できます。
3月15日まで。
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