蜷川さんがお亡くなりになった。
観たのは歌舞伎座での十二夜だけ。シェイクスピアを歌舞伎に仕立てるっていう企画に若干無理があった気がしないでもなく、一幕見席で壁によっかかりながら立ちん坊でつまんなかったらすぐ出るつもりでいたんだけど出ることもなく、休みの日と会社帰りに東銀座までいってひととおり観る気になった芝居だった。ストーリー進行・セリフにちょっとムリがある感ありありだったけど、惹きつけるだけのパワーはあったって、えらそうなこといえるほど、芝居や歌舞伎を観てはいないけど。
若干怒られそうだけど、セバスチャンほか三役兼ねた菊之助丈よりも亀治郎丈のほうが印象に残った。シロウト考えではいつか猿之助一門の芝居を演出してくれたらおもしろかったかもしれないなあ、と思うのだが、いまとなってはかなわぬ話になってしまったのが残念。
訃報のことを語る